第5回テンカラミーティングレポート

 

長野県大町市でのテンカラミーティングも今年で5回目となった。前日の7月20日は子供のテンカラ体験である。午前、午後2時間、小さい子は幼稚園から小学5年生までの子供にテンカラ体験してもらうもの。ただし、子供にはテンカラもなにもわからないだろう。将来、テンカラをやってくれればなんて気持ちはまったくない。夏の一日を楽しく遊んでもらえればそれでいい。

掛かって、やりとりしているときの子供の真剣な表情がいい。本当にうれしそうだ。早く私の孫もそんな歳にならないかと思う。爺ちゃんが教えてあげるからね。

それが終われば大物釣り大会である。鹿島川にはでかいブラウンがいて繁殖しているようなので、それを釣って駆除するのが目的である。ところがブラウンどころか、イワナすらアタリがない。どうやら梅雨の出水で川がガラガラになってしまい、ポイントのない平っ川になってしまったようだ。鹿島川は河原の幅は100m以上あるが、チョロチョロと真っ平らな流れが流れているだけである。

7時になってやっとイワナが顔を出すが20cm程度である。ダメだ。鹿島川ではいい思いをしたことがない。ずっと以前、1998年だったと思うが故・堀江渓愚さんたちと撮ったテレビ番組「風のフォークロア」のときだけムチャクチャ釣れた。そのときは川も掘れていて、ポイントが連続していたが、あれから次第に川が浅くなり、それとととも魚も釣れなくなった。

大物賞は25cmのイワナである。恥ずかしくて大物だなんて言えない小物の私である。原さんが賞品をget。中を見てゲッと言ったとか、イワナかったとか。

それならお楽しみはバーベQである。食った、食った肉食系大食いの私は大満足である。最後はご飯に焼き肉を載せて肉ドン2杯で最後のシメとした。実は翌々日がゼミ学生たちとのバーベQだった。ここでも学生を差し置いてバカ食いしたので、今日はなんだか顔がテラテラしている。汗がアブラ臭いが、断じて加齢臭ではない。

翌日はおきまりのテンカラ講習会。晴天、魚がいないとあって例年のようにほとんどの人が釣れない講習会になった。これで5年連続でゼロ釣法である。

さて、参加者のWさんが面白い仕掛けを見せてくれた。写真のように中通しにして、尻栓に穴を空け、ラインをそこから通している。短くする場合には左手でラインを引けば短くなり、長くする場合には竿を振ればその勢いでラインが出て行く。

グリップに小さいリールをつけたこともあったそうだが、このシステムの方が軽いし、合理的である。穂先を切って中通しにしているので、その分、竿の調子が変わるがラインの長さを自在に変えるのにリールをつける人がいる中、すばらしいアイデアである。メーカーが作れば完成度の高いものになるだろう。シマノが? 多分、それはないと思う。