世も末川の汚名返上 

 

8月7日、8日と町工場社長の牧野さんと長野県開田高原末川にいってきました。なぜ開田かと言えば涼しいからです。20℃を越えると息をしても汗が出る私としては真夏は標高1000mを越えるところでしか生息できないからです。それと6月末の世も末川の汚名返上もあって。

7日(土)はテンカラの水況としては最高の条件で、前日までの渇水が昨夜の雨で平水に戻り、かつ連日の暑さでねっとりとしたテンカラ水でした。これで出なければ腕が悪いと思いつつ牧野さんを見ると、小さいながら私が10匹掛ける間に、アタリは多少あるもののまだボウズ。牧野さんの後から釣って、ホラ釣れたよという意地の悪い性格丸出しのテンカラ。これほどいやらしいことはありません。

そこで、こうすれば釣れるよ、といくつか指南しました。

1. 食い筋が外れている

アバウトに流しています。ここは連日、釣り人が入れポン出しポンの激戦区。魚はスレています。食い筋がズレても出てきません。

2. くわえやすいように流す

流れよりも毛バリがゆっくり流れればくわえやすい。流れの筋に乗せてジリジリ流すのです。

3. ラインを一定の高さで流す

水面にバシャと出るなど、激戦区のここでは期待できません。そこでアタリを糸フケでとらざると得ない。その微妙なアタリをとるにはラインが上下にゆれていてはわからないので、上下しないように流す。

4. 仕掛けの長さを適正に

仕掛けが長すぎます。遠くから釣れるメリットより、ポイントに正確に打てないデメリット。可能な限り短くしてもらいました。

そんなこんなを実演を交えて披露しました。するとです。なんと次から次に掛けるではないですか。急に釣れるようになりました。もともとは竹株流でアバウトにやっていたのですが、あまりの釣れなさに、イカに走っていただけなので、ちょっとのアドバイスでメキメキと腕が折れました。折れてはいけない。上がりました。

その夜は21-22日のフライとのコラボが予定されているプチビラMTおんたけ泊り。若い頃は2人してキャンプしまくりましたが、もう歳なので据膳と風呂とフトンがないとどうも。

翌朝5時の開田高原はなんと気温17℃。朝の御嶽山の写真を撮ろうと思ったのにデジカメを忘れ、携帯で。赤富士ならぬ赤御嶽の横に虹のように見える彩雲の柱が。早起きは三文の徳。この景色を見ることは二度とないでしょう。

その後、御嶽山の南のめぼしい川をぐるりとまわりましたが、結局、末川が一番釣れることを確認した2日間でした。