アマゴンスキー木村さんの写真集出版記念パーティー

 

モンキー10日(土)に釣り仲間のアマゴンスキー木村さんの写真集『叙情都市名古屋』の出版記念パーティーがありました。名古屋市の有形文化財「撞木館」を借り切っての手作りパーティーでした。会費が2500円でノンアルコール。ノンアルコールというところが飲めない私は気に入ったのでキリンフリーを持っていったことは言うまでもありません。キリンからまだお礼が来ません(笑)。ノンアルコールワインも用意されてました。つまりぶどうジュースですね。

出席者はほとんどが木村さんの写真教室の生徒さんなど写真関係者。司会の歴遊舎の岩月正直さんが、木村さんのもう一つのあの世界ことについて正直に話せというので、もう一つのあの世界のことについて話しました。

写真家の木村さんは知っていてもアマゴンスキー木村は知りません。アマゴが好きなのでアマゴンスキー。あの世界のことなので、つまりアマゴンスキーは戒名であり、俗名が木村一成であるとか・・・。

また写真関係者は木村さんが撮って、書けるカメラマンということを知りません。木村さんには『名人達の釣り道具』『テンカラ狂競曲』というすぐれた著作があることを。歌って踊れるマハラジャのように撮って書ける写真家なのです。

最後に釣り人の写真集を出してほしいとお願いしました。これはキツイでしょうね。自分が竿を出したいのにひたすら撮るだけ、話を聞くだけ。この写真集を出版するために今シーズンほとんどテンカラができませんでした。さらに釣り人の写真集となるとストレスで頭の中が狂競曲になるので、この話は聞かなかったことにしてください。

私のような素人には正直、写真の良し悪しはわかりません。ただ、96枚の写真が撮って、撮って撮りまくった2万枚の中から選ばれたということはただただ驚きです。2万の中から選ぶ作業は決断と逡巡の連続で、ほとんどが捨てることのためらいだったと思います。テンカラでは毛バリを選ぶことはないのでなおさらだったでしょう。あ!この部分はテンカラ関係者でなければ通じませんね。

それぞれの写真のいい意味でひねりのない短いコメントは、木村さんの素直でまっすぐな人柄とまなざしが表現したものです。名もない市井の人達の日々の暮らしの一コマが、また漫然と見ている街がちょっと視線をかえるだけでこんなにも違って見える気づきを与えてくれます。それだけにこれは名古屋だけではなく、どこの街にもある風景でもあります。

漫然と「みる」のではなく見る、視る、観る、看る、診ること、つまりは心のありようでどのようにも見えることを知った写真集でした。

歴遊舎の岩月さんがプロの本づくりのこだわりについて話してくれました。細部までこだわる例として叙情都市名古屋の文字の色は、日本の伝統色の数ある茶色の中から千歳茶(せんさいちゃ)を選んだとか。別に千歳 (載)一隅の茶ャンスだからというわけではないようです。

この色に行き当たるまでに長い時間を要したそうです。そう言われてあらためて文字色を見ると、収まっているというか、なるほどこの色でなければと思うのです。言われなければわからないところが素人ですが、プロの仕事の一端を見た思いがしました。

現在も発売中です。この機会にせひどうでしょうか。申し込みはこちらまで。