釣り仲間の京都の藤本さんからビワマスどうでっかと連絡があったので、シャチョー牧野さんと行ってきました。向こうで京都の2名と合流し計5名の出船です。藤本さんたちの関西弁を聞くと、滋賀県は関西圏だなと思います。渓流ではY県の人は有名な話ですが琵琶湖では名古屋の人だそうです。人はどこでもそういう対象を作るものなのでしょう。
さて朝5時出船。藤本さんのオーナー船が2年前と替わってました。ところが風が強い。琵琶湖でも白波が立ち、ピョン、ピョンとウサギが跳んでいます。というわけで本命のポイントに行けずマリーナから20分爆走した竹生島周辺をトローリング。淡水だと水をかぶってもベトベトしないのがグー・チョキ・パー。グーはいかにも古い。
幻と思われていたビワマスが琵琶湖の深くにたくさんいることがわかったのはここ5年くらい前のようです。水深20〜50mなのでそこにルアーを流すために5Kgのシンカーを使い、シンカーのラインにクリップで仕掛けをとめて一気に沈め、ビワマスが食いつくとクリップが外れるものです。
シンカーで3本、シンキングラインを使ったアウトリガーの仕掛けを左右で2本の計5本でゆっくりトローリングするわけです。魚探にはビワマスの群れが映ってます。アタリがあるとグングンと竿がしなるので、ソレっと竿をあおってフッキングしてから巻きあげるわけです。
つまり、アタリがあるのを待っているだけ。巻きあげるときグリグリ引くのでその点はおもしろいのですが、テンカラと釣り味と違うので、釣り自体の面白さはイマイチかなと思います。
最初のアタリで船上は戦場に。これは辻さんが竿をとってフッキングと巻きあげ。タモに入ったのは61cmの大物です。これはサケ、琵琶湖のサケです。プクプクに太り、ピカピカに光ってます。その後のアタリを4人で、今度はあんたと順番に巻いて計9匹釣ったところで荒天による早上がりでオシマイ。条件がよければ数十匹はいくようですが、そんなに釣っても後が困るのでもう十分。
一人2匹づつ分けました。61cmのビワマスは順番に写真に収め、自分が釣ったことにしました。ビワマスはうまい。その場で1本を刺身に。醤油につけるとサッーと油が走ります。甘く、ねっとり、口の中に貼りつく食感です。サケ科の中で一番ウマイ魚というのも納得です。
さて家でビワマスをと思って、さばいてその日は塩焼きで食べました。本当にうまい。海の魚と違ったサラッとした油が乗っておいしい。ところがうちの奥さんは魚がダメ。とくに淡水の魚は見るのもイヤ。つかむなんてもってのほか。死んだ方がいいというくらいです。
ある日、今日も冷凍してある切り身を解凍して塩焼きだと楽しみにしていたら「ない」。娘のところに送ったという。今頃は孫のお乳に替わっているでしょう。それならいいかと爺は思うのでした。
ビワマスの取り込み(動画)
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