イギリスで知り合いになった人の一人がSeth
Leachさんである。通常、ファーストネームで呼ぶのでセスでいいのだが、歳上でもあるし、彼のタモにかける情熱をリスペクトしてセスさんである。
リタイアした後に趣味でテンカラのタモを作っている。私も1本いただき、それ以降、セスさんのタモばかり使っている。軽いことと自然の形を活かしたフォルムが気に入ったからだ。
彼が新しいタモを作ったと写真を送ってきてくれた。メールにはwashiと書いてある。washi? そうか和紙なのだ。テンカラのタモには日本の和紙がふさわしいと思ったからだろう。
遠く離れたイギリスで日本の和紙を使ってテンカラのタモを作っている人がいる。フライのタモ(ネット)を日本で作る人がいるのと同じかもしれないが、マイナーなテンカラだけにうれしくなる話である。
イギリスの冬は厚い雲に閉ざされて寒いそうである。セスさんは今日も工房でタモを作っているだろうか。今度はどんなタモを作るのか楽しみである。
セスさん。メリー・クリスマス! |