藤の花が咲けば雪が降る

 

毎年、大学公開講座で毛バリ巻き講習会を開いています。今年で8年目ぐらいでしょうか。今年は8名が参加。なんと5年生の子供が2名。 子供の憶えは早いですね。私のオヤジギャクに耐えてしっかり毛バリを巻きました。ギャグが面白かったとアンケートに書いた子がいたので、子供でもわかる低レベルということでしょう。

今度、岐阜県の渓流で子供たちに実釣を教えます。勘がいい人はあ! あそこだなと分かると思います。偶然、来ちゃいましたと講習会への参加もWelcomeです。

20日の土曜は朝3時出発。6名で高原川へ。またまたの寒波。本当に寒い。冬より寒い。この日はヒートテックの下着に、なんとかというシャツ、その上にウールのシャツ、さらにフリースを着て、シメはゴアのレインギアを着ても寒い。これだけ着るとリバウンドに成功した身体はだるま状態。

水も高い。平水線より10cmぐらい高い。水温低い。活性低い。魚釣れない。ニッシーさんがかろうじてツ抜け。不思議なことにこの日はヤマメだけでした。ニジマスは釣れましたが、イワナはまったく。ヤマメも尺ものは顔を出さない。なぜヤマメだけ、それもせいぜい9寸程度なのか不思議です。

ここで釣りをすると9寸のヤマメを釣っても何の感動もなくなります。地元の川で9寸を釣ろうものなら親戚に電話しまくり、赤飯ものですが。20cmは小さいなぁ、25cmぐらいでまぁまぁかな、尺を越えたら写真撮ろうか。美食も過ぎると美味しくなくなるので、ときどき美味しいものを食べるのがいいようです。

水温は10℃程度ありますが高原川にしては3~4℃は低いので魚にとってみれば寒いのでしょう。朝からどんどん気温が下がり、雲が厚くなり、午後になると新穂高ロープウェイの山は次第に雲に隠れ、まもなく雨が来ることを告げています。4時、とうとう雨。気温は3℃。これでは平湯峠は雪。これが正解で迂回した41号の峠も雪。4月も後半というのに冬の雪。

こちらでは藤の花が咲き出しました。藤の花が咲けばテンカラの盛期に入ります。ただしその土地の藤の花のことですから間違えないように。高原川に藤の花が咲くのはいつになるのでしょうか。