科学する毛バリ釣り

 

ある人から『科学する毛バリ釣り』がプレミアがついて7500円になっていると知らせてくれた。この本は平成4年3月の初版なので、すでに出版から23年たっていて、現在9刷になっている。

この初版本に7500円の値段がついているらしい。今でも1800円で入手できるのに、きっとマニアの人が買うのだろう。

9刷なので累計で数万部は出ていると思うが、印税がどうなっているかまったく関心がない。金儲けではなく、出版することが目的なので、どうでもいいからだ。

自分で言うのもなんであるが、この本は釣りの本として異色である。自慢みたいで恐縮であるが、古い本だけれど、新しい。読んだ人には新鮮な驚きがある。だから出版社は出版を続ける。

テンカラをとことん科学したものである。渓流魚が毛バリをくわえている時間を測る、釣り人が魚を見て合わせをしたとき毛バリが動くまでの時間の計測など・・・。目次からそれがわかるだろう。

読んでも釣りはうまくならないが、テンカラが好きになる。

当時はこれも実験したい、これも調べたいという好奇心につき動かされて、本業の研究の傍ら、とことん追求したものである。このような魚釣りの研究は、自身の研究業績のポイントにはならないので、その時間を本業の研究についやした方が得なのだが、ともかく好きだったから。

今から23年も前なので、私も若い。これは誰だ! 息子のように若い。もうこんな実験をして本を出すパワーはない。ぜひ、若い人に読んでほしいと思っている。