7月25-26日のスポーツフィッシングの祭典 J-Trout
Fairに参加した。今年で2回目とのことで今年からテンカラも加わってルアー、フライ、テンカラの揃い踏みである。
場所は富士宮の芝川漁協。私はここを訪れるのも今年で3回目である。実家がここから近いということ、湧水で水が綺麗、スケールが大きいのが魅力である。雪もすっかり融けた富士山は、黒冨士だった。
ルアーやフライの人から「釣り百景」みました、と声をかけられる。釣法は違っていても見てくれているのだ。ありがたいことである。テンカラマンで、見なかったという人がいたので、
「百景見なかったのか」と、レベルラインで百景ならぬ百叩きしたことは言うまでもない。
まず明日の大会のために参加者で放流。ともかく魚の数が多い。そしてデカイ。大きいニジマスは70cmぐらいあるだろうか。ブリみたいなニジマスが要所、要所に放流される。私は「若い人頑張って」の声掛け役である。
その後は、前・井の頭養鱒場場長、川嶋さんのマス属の話である。この話が面白かった。アマゴとヤマメの違いは? 亜種の関係だが違いは朱点があるかないかの違いだけ。
アマゴとヤマメの自然分布域は東は酒匂川ということになっているが、酒匂川水系や伊豆半島の川にも朱点のないヤマメがいて、1本の川で分布がキッチリ決まっているわけではない。ただ富士川、大井川、天竜川と西に行くにしたがって分布は明確になりアマゴだけになる。
なぜ、ヤマメ域にアマゴを放流するのか? アマゴが優勢魚だからか? そうではない。単に朱点のあるアマゴの方が綺麗だからという理由で漁協が放流しただけで、アマゴは優勢魚ではない。
放流魚に化粧のしずぎのような朱点がたくさんあるアマゴがいるが、あれはなぜか?朱点の多い魚の掛け合わせをすると、さらに朱点がいっぱいの魚が生まれる。なるほど。
北海道はニジマスが自然繁殖しているが、芝川では繁殖しない。それはなぜか? 川の勾配の違い。芝川は勾配が強いから。そうなのだろうか? それだけではないように思うが。
その後は放流参加者だけの試し釣りである。一応、私も声掛け役で参加したので、イブニング券を買って試し釣りである。
デカイのを掛ける。60cm近いかもしれない。竿はもちろん本流テンカラNPである。ここで折れたらシャレにならない。ハリスは1号なのでまず大丈夫。引きあうこと5分。のたうちまわるニジマスは重い。ひたすら重い。竿はまったく問題ない。
放流魚なのでヒレは未発達。尾ビレは小さいウチワ(丸い)なのでパワーはない。もしこれが天然魚ならテンカラではひとたまりもないだろう。
ときどきズズーと流芯に出るので、いなしかわすこと5分27秒。とうとうバレてしまう。
ネットも持っていなかった。持っていてもアマゴタモでは用をなさない。もし、デカイのを狙うなら大物用のネットを用意し、十分、時間をかけ、取り込む場所を考えて、そこに徐々に誘導し、「まいりました」と横になるまで辛抱するしか方法はないだろう。
毛バリはタングステンの赤い玉をつけたのを使った。ある朝、起きると布団に赤い玉がコロリ。なんだこれ? そうか、とうとう出たか。それをつけた毛バリである。わからない人はわからなくていいから。
続く |