小菅川テンカラ講習会

 

16-17日は昨年に続き、バーブレスフック普及協会主催の小菅川(こすげ)テンカラ講習会。

「小菅にテンカラ大王がやって来る」というキャッチフレーズは「1999の7の月に恐怖の大王がやってくる」と世間をだましたノストラダマスとは何の関係もない。

小菅村は甲斐の国、山梨県である。2週間、時間が遡って桜が満開だった。

私は恐怖の大王である。それは花粉である。スギは終わったが、ヒノキである。ヒノキの方が症状がひどいのだ。しかも小菅はヒノキの産地である。近づくにつれ目や鼻がクシャクシャ。来たぁ。

「ヒノキの花粉ですが、元気ですかぁ アントニオヒノキ」

土曜日は晴れたので花粉が一杯飛んでいる。動体視力を研究しているので、飛び交う花粉が見えるのだ。

今回は恥も外聞もなく、目にはオーバーグラス、鼻の穴にはティッシュをつめた。そこにマスクして、マスクの真ん中に穴をあけ、口で呼吸できるようにした。長い経験からこれが最も鼻の症状は 軽い。

オーバーグラスはTalexである。鼻もタレックス。

1日目は9名の参加。うれしいことにFujinoのストレートラインを使用している人がうち4名。使っている人からは視認性がいい、マーカーが見やすい、ストレートにまっすぐ飛ぶなどの期待した感想が返ってきた。

入門者、初心者に最適なラインである。レベルアップしたら、レベルラインを使えばいいので、レベルラインまでの導入としてベストラインである。

ということで、簡単な話とお決まりの毒のついたではなく、テンカラウィルスのついた毛バリを配ってから、次はキャスティングのコツ。

今日がまったく初めての人からキャリアの人までの混在だが、今日が初めての人でもすぐにそれなりにキャスティングができる。

管理釣り場なので、魚は見えているものの連日、ルアー、毛バリに攻められ、リリースされて「簡単には騙されないぞ」と魚も構えている。

下流部に自然渓流に近いところがあったので渓流に見たててどこに毛バリをうち、どこを流すかのデモ。

なんと、その最中に35~6cmのイワナが釣れたのだ。白泡の下のここしかないというポイントである。講習中に釣れない講師なので、珍しいこともあるものだ。これで講師の面目が保てたので、それ以降、どうだと胸を張って歩くようになった。

もちろん放流もの。もし、天然ものなら家に電話して赤飯炊くようにとか、写真撮りまくってLINEで送りまくるのだが、放流物とわかっているので扱いは冷たい。

5時の予定が6時まで延長。春の陽が山に落ちたころに解散。

その夜は広瀬屋旅館に宿泊である。食事がボリューミーでうまい。みんながもう食べれないというときに、そうですか?と言って私だけご飯をプラス2杯おかわりする。隣の爺はよく飯食う爺だ。

その後はこれも定番の、いい加減毛バリ巻き講習会。テキトーに巻くことこそがテンカラ毛バリの真髄である。テキトー毛バリが巻けたので褒美にレベルラインテンカラの帽子を。

明けての朝の雲行きはあやしい。突然の突風である。突然なので突風なのだ。雨風だ。それが前ぶれとなって雨と嵐に。またやってしまった嵐を呼ぶ男。まず、申し訳ないと謝ることから講習はスタートである。

昨日と同じ自然渓流を想定した同じポイントで講習。さすがに昨日、参加者が入れ替わり立ち替わり毛バリを見せたところなので、昨日の大きなイワナの反応はなく「お父ちゃんのカタキだ」と20cmくらいのイワナが出てきたので、軽くあしらってこの日も講師の面目を保ったのだった。

雨と風、前日にいじめたこともあって参加者は今イチ消化不良。釣れなくて閉口式で講習を終えたのだった。終わった頃から晴天に。また花粉が飛びだした。

写真は広瀬屋旅館さん、バーブレスフック普及協会提供

 

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