続く講習会

 

根羽川講習会

5月3日は豊田市足助町のいろは釣具店主催の根羽川講習会。この講習会も20年近く続いている。長い間に参加者はのべで400名近くなったのではないだろうか。この日も根羽川漁協には20名が、遅れて火遊び組の数名と犬1匹。

年々、参加者が増えている。そして今日が初めてのニューハーフではなく、ニューフェースや、1、2回というスーパー初心者が増えたことだ。この日も受講は15名。うち未経験者は7〜8名である。

まず座学で仕掛けや毛バリの説明をする。大事なことは、ときどき定番のオヤジギャグと新作ギャグを混ぜることである。これからの講習中のギャグに驚いて足を滑らせたり、呆れて竿を折ることがないように、心の準備のためである。

次にアマゴの放流である。この大人数で釣るにはどうしても放流が必要である。前日2日が放流日だったが、漁協が講習会のために100匹くらいとっておいてくれた。

つぎにキャスティング練習。今日が初めての人の中にシマノ「渓流テンカラZL」とフジノ「ストレートライン」の人もいて正直、うれしい。

キャスティングが終わると実釣講習である。どこに毛バリを落とし、どれだけ流し、合わせとキャスティングのピックアップは同じなどをコンパクトに説明する。放流魚が水になじんだころ、こうすれば釣れますよと軽く1匹釣った後に、ではやりましょう。

なにせ大勢が行ったり来たり、川を渡ったり、毛バリを投げたり、石を投げたり(投げる人はいません)、投げやりになったり、まったりしたり、犬が川に入ったりで、おいそれとは釣れず全体で10数匹釣れたところでお昼。サラメシの時間。

その後、景品配り。2月のテンカラキックオフミーティングの余りものではないかという鋭い指摘があったが、この日のために新たに集めたものです・・と言ってもまったく同じものなのでバレバレである。

以降はフリーフィッシング。支流はGWで釣り人が多いということもあって今イチ厳しいかもしれませんが、根羽川だけにネバーギブアップ、釣らねばと定番のダジャレをねばっこく言う私であった。

 

公開講座講習会

5月7日は公開講座参加者のための講習会である。名古屋市内にある大学のキャンパスで4月の金曜、夜7時から3回連続で講習会を開催している。この公開講座も10年くらいになる。内容はテンカラの歴史や文化、毛バリ巻き、仕掛け作りである。

釣りは座学だけでは完結しない。そこで実釣講習もしている。もちろん無料。今回、講座を受講した9名全員がこの日、岐阜県石徹白に集合した。なんと浜松から3回続けて名古屋市内の講座に参加してくれた人もいて、その努力に頭が下がる。

GWも終盤の土曜とあって、GW疲れなのかC&R区間はほぼ貸切状態である。

ありがたいことにサポートに西尾さん、久保さん、アマゴンスキー木村さん、中野さんが来てくれて生徒9名に先生5人という過疎の村の小学校のような講習となった。

またやってしまいました雨。座学は石徹白のC&R区間の歴史やルール、マナーについてである。バーブレスを使用すること、魚にダメージを与えないこと、10匹制限があることなどである。

シワシワ、シトシト、ポツポツ降る雨の中でおきまりのキャスティングからである。そして実釣講習へ。C&R区間はアマゴとイワナの混棲であるが、圧倒的な数のイワナがいるのでイワナは必ず釣れますと励まして実釣に。

生徒2名に講師1人の濃密講習なので全員が1〜3匹釣れて講習を終えたのだった。午後からはフリーフィッシング。3時ごろに雨があがり、ときおり陽が差すようになると魚の活性があがった。西尾さんと竿を出す。

1時間でリミット一杯の10匹に。キャリアの人にとって10匹制限は厳しい。せめて20匹にならないかと思う。

20匹は決して根拠のない数字ではない。以前、岐阜県水産試験場が成魚放流の餌釣り師に何匹釣ったら満足するかアンケート調査しているが、その平均が22匹だった。これはあくまで成魚であるが、よく釣ったな、十分だと思うのは20匹ぐらいだろうと思うからだ。

C&R区間以外は匹数無制限、いわば獲り放題なのにC&R区間は10匹。遠路から貴重な休みと高い交通費をかけてきて、あっという間に10匹では気の毒だし、もう行かないとなりかねない。魚にダメージを与えず、魚を増 やしながら釣り人も楽しむには20匹は適正ではないかと思う。

5/28-29に石徹白でテンカラミーティング2016を開催します。多数、ご参加ください。公開講座の参加者は全員来るでしょう(ネ)。タブン。