世界で初のテンカラの本 |
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ア メリカのコロラド州に住むダニエルが、世界で最初のテンカラの本を出した。表紙は私の写真である。マガジンはこれまでもあったが、英語の本は初めてである。 https://drive.google.com/open?id=0ByFSUm46uHd-YzFmZzY1M1F0eVE
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私は、2009年5月にニューヨーク州のキャッツ・キルのフライフィッシングセンター・ミュージアムでダニエルと知り合って以来、これまで毎年、お互いに日本とアメリカを行き来してきた。 私は日本のテンカラを伝え、ダニエルはテンカラをリスペクトして、同時にビジネスにしてきた。世界で最初にテンカラで起業したのがダニエルである。 ダニエルの起業は2009年2月である。3ヵ月後に私との出合いがあったのは運命的であり、彼にとって幸運だった。なぜなら起業したもののテンカラがどのようなものか、実際に生で見たことがなかったからだ。そのことは本に書いている。 以来、今やテンカラは「TENKARA」として世界で知られるようになった。Youtubeには海外のTENKARAが無数にアップされているのはご承知の通りである。 TENKARAがビジネスになるならと、とてもテンカラとは言えないようなものまでTENKARAとして扱われるようになっている。世界の「SUSHI」が日本の寿司とは言えないようなものである。もっとも同様に日本の 外国料理が、その国の人からみたら、違うよね、となるのは仕方のないことでもある。 ダニエルはそれを憂いている。日本のテンカラを正しく伝えたいという思いが本から伝わって来る。ラインはレベルライン、毛バリはテンカラ毛バリのみである。ドライフライも、ビーズヘッド毛バリも使わない。それがテンカラであるというコンセプトである。 単なる技術書ではなく、日本の文化、テンカラの歴史、哲学にも踏み込んでいる。世界でこのような本を書けるのはダニエルしかいない。この本によりテンカラが正しく世界に伝わることに期待したい。 拙書「超明快レベルラインテンカラ」(つり人社)も英訳が進んでいるので、やがて世に出るだろう。
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