石徹白講習会と突然の全日本女子卓球

 

4月29日(祭)は大学の公開講座受講者のための講習会だが、誰でもウェルカムなので集まったのは17名。場所は岐阜県郡上市の石徹白である。今回も西尾さん、久保さんがサポートしてくれた。感謝である。

例年、GWの最後に行っているが、GWで魚がスレて初心者には厳しいので、今年はGWの初めにしたが、これが裏目に出てウラメシイ。今年は3月にドカ雪が降り、その後の寒さで雪が解けず、この日も雪解け水で水温が低かったからだ。

最初に、永い間、魚を護り殖やしてきたC&R区間のルールを簡単に説明。1日の匹数は10匹まで、バーブレスフック、橋や土手からの釣りはダメ、釣り上がり、リリースの仕方などである。

その後はお約束のキャスティング練習である。キャスティングはテンカラの半分を占める。キャスティングは技術である。技術だから、いわゆる運動神経の善し悪しが関係するので、すぐできる人もいれば、頭を叩きたくなるほどできない人がいるのは仕方がない。

キャスティングは野球の投球と同じである。ダルビッシュもマー君も最初は初心者だった。狙ったところに毛バリを落とすには練習しかない。ただし投球に比べれば簡単な技術である。

参加する初心者の中には竿とラインのマッチングが最悪の人が多い。釣具店で「テンカラを始めたいけど」と言うと、初心者だからということで4000円程度のカチカチの竿を薦められる。

つぎにラインはD社のピンク色のラインを薦める。D社はブランドである。スプールに巻いてあるときはピンクなので見やすそうだが1本にするとラインの視認性はきわめて悪い。

店員もテンカラを知っている人はマレなので、初心者ならと、これが薦める竿とラインの定番なのだろう。本当に最悪のマッチングである。竿が硬くしなりがないので初心者にはラインを飛ばすのは難しい。しかも飛んだラインが見えないのだ。

こうなるとストレスである。ラインがどのように飛んで毛バリがどこに落ちたかがわからない。だから「あそこに落としてください」と言っても、そこに飛ばせないのだから。それが続くとこんな難しいのはイヤだとなってしまう。

講習会だから続けられるが、一人ならとっくにサジ(スプーン)を投げて、ルアーでスプーンを投げるようになる。キャスティングしやすい竿、よく見える視認性のいいラインは初心者の上達のために大事である。

というのは毛バリ巻き講座の中で、竿はシマノ「渓流テンカラ」、ラインはフジノ「ストレートライン3.5m」のマッチングがベストと薦めていた。

それを購入してこの日、実釣が初めてと言う人があの厳しい中で6匹釣っているのだ。もう、テンカラは止められない止まらないカッパエビセンである。

キャスティングを野球の投球に例えたが、ボールの代わりに石ころを投げて練習するより、ちゃんとしたボールで練習するのとどちらが上達するか言うまでもない。

それでもテンカラは面白い。講習の最後に全員で集合写真を撮ったが、釣れた人も釣れかなった人も全員がニコニコである。

ツアー旅行のとき観光地で「○○御一行様」の看板を前に「お写真をお撮りします。後ろの方、台の上にお立ちください。そこの方、メガネが光ってます。あ!頭ですか? 失礼しました。お帰りに1枚1000円で販売しますのでいかがでしょうか」というのが定番である。 

この集合写真も石徹白テンカラ講習会御一行様として1枚1000円で売る予定である。

5/3(祭)は根羽川講習会。雨男でも、今回は雨の心配はなさそうだ。5/4-6は高知県中野川へ遠征である。

5/20-21は石徹白でテンカラミーティング2017です。多数参加ください。

写真提供 久保さん

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テンカラの講習からスポーツビジョンの講習に変身である。

29日のテンカラ講習会を終え、30日は富山へ。翌日、5/1(月)に東京北区のナショナルトレーニングセンターで全日本女子卓球選手の動体視力トレーニングの講習で東京へ。全日本女子卓球の馬場監督からじきじきの依頼である。

今より、更にレベルアップし世界のトップになるには動体視力のトレーニングが必要という監督の判断である。あのレベルになるといかに先に1本をとるかの、ぎりぎりの戦いである。その1本をとるときに役立つトレーニングである。

さらに私が開発したシャッターメガネのトレーニングも紹介し、3台プレゼントした。トレーニングを続けてよかった。あのトレーニングで勝ちましたと言ってくれることを期待している。こつこつ続ければ必ず結果が出る。

私の研究室からは男子卓球リオ銀メダルの吉村真晴、その弟で2017年全日本男子準優勝の吉村和弘、2016年全日本男子ダブルス優勝の吉田雅己など日本の卓球界をリードする選手が出ている。

皆、すなおで性格がよく純粋に卓球ひとすじである。そして頭がいい。頭の中がきちんと整理されている。そうでなければこのレベルにはなれないだろう。