改良したストレートライン

 

昨年3月、フジノラインから私の監修したストレートラインを発売しました。一年が経過し、この間、使用した方から様々な意見や感想がありました。その多くはラインが風に弱いということだったので、今回、黄色のコーティングをハードにし、パリっとしたラインにしました。以前のラインより風に強く、直進性がつきました。

このため、最初にスプールから出したとき、写真のようにカールしています。一度、このカールをしごくと以降はまっすぐになります。

グレそうな息子にまっすぐ生きろと愛のムチを入れましょう。

 

 

 
 

マーカー部分はナイロン0.4号の6本撚りです。撚りの間に水が入り、先端が重くなるので飛ぶ手助けになります。マーカー部分をときどき水に濡らすようにしてください。

レベルラインやテーパーラインではどうしてもカールするので、カールをその都度とらなければなりません。キャリアの人なら問題ないことですが、入門者や初心者はカールしたままキャスティングするので、うまく飛ばない原因になります。

そこで入門者、初心者用にカールのないストレートラインを作ったわけです。経験を積めばレベルラインを使えばいいと思います。私もレベルラインはベストであると思います。

それでもキャリアの人も使ってくれています。以下はある方からの評価です。

ストレートラインの使用報告をいたします。約3000尾釣り現在3個目を使用しています。傷んだ2個は、色付きのショックリーダーが先から徐々に傷んで無くなってしまったのと、リリアンに結ぶ部分が切れてしまいました。ラインそのものは色あせはありますが、1000尾以上釣っても十分使用に耐えています。使いやすく、価格も手ごろな優れたラインだと評価します。

 フライマンがテンカラの初体験でストレートラインを使ったときのインプレです。

http://www.sakanakokoro.com/2016/05/27/9687/

ラインが1本売れるといくら入るのですか?と聞かれます。聞かないまでも、そう思っている人は多いと思います。ラインも、シマノの竿も1円ももらっていません。もし監修料をもらえばそれは結局、値段に跳ね返り、高いものになります。

お金のためではありません。このラインでよかった、この竿が自分にフィットしてテンカラがより面白くなった、と思えるようなものをメーカーにお願いして作ってもらっているだけです。それは私自身がほしいラインであり、竿です。自分がほしいものを作ってもらい、それでいて買った人からお金をとるのもおかしな話です。ご理解ください。