テンカラミーティング2017  アンケート結果

 

テンカラミーティング2017でアンケートをお願いしたので、そのまとめです。参加者85名、回答者69名。これだけで「テンカラは」と言うことができ ませんが、大まかな傾向をつかむことができます(複数回答あり。数字は人数)

興味深かったのは「テンカラでは何匹釣れば満足か」という回答で、もっとも多かったのは1〜5匹で、多くても10匹以内で満足することがわかったことです。0匹でも満足という人もいます。餌釣りでは満足する匹数が平均22匹というデータがあります。テンカラは餌釣りの半分以下で満足できる釣りということがわかります。餌釣りはたくさん釣らなければ満足できない釣りであり、それは餌釣りの宿命であることを我テンカラ引水論に書きましたが、テンカラは少なく釣ってたくさん楽しむ釣りであることを数字で示したアンケートになりました。

私は渓流釣りの半分をテンカラにしたいという夢を持っています。その理由はテンカラが面白い釣りなので知ってほしいということがありますが、なによりテンカラは釣果にこだわらない釣りだからです。釣果が少なくても満足できるので、持ち帰る数が少なくなり、それにより渓流魚の減少を食い止め、増やすことができると考えているからです。ぜひテンカラを普及させましょう。

 

40代がもっとも多い。40〜60代以上で85%。テンカラは中年が多い。もっとも釣り全般が中年の遊びですが。

 

愛知県が半数以上。つぎに岐阜、静岡。

講習、仲間との交流が多い。釣りガールとの交流はそれほど多くない。もっとも、これは釣りガールが来る前の記入なので、釣りガールが来たことがよかったという人も結構いた。

経験年数は初めてから2〜5年以内の人が約半分。講習でレベルアップしたい、他の釣り人と交流したいという人が多いように思う。
まれにテンカラをする人は少なく、テンカラだけ、あるいはほとんどテンカラの人が多い。
テンカラ以外ではルアー、フライをしている人が多い。餌釣りの人は少ない。ゲームフィッシングをしている人がテンカラに興味を持つものと思われる。
仕掛けがシンプルなところが好きとする人が多い。それにより手軽、餌を使わない、お金がかからないなどシンプルな仕掛けにともなう点を好んでいる。
難しいと思うところはキャスティングがトップである。次に入川する河川の情報である。これはテンカラに限らずどの川がいいかの情報をつかむのは難しい。その他、ポイントの見極め、見切り、合わせのタイミングなどの技術的なことである。毛バリ巻きを難しいと思う人は少ない。

 

シマノが半数以上である。次にダイワ。私が主催のイベントだからシマノと回答した、ということはないと思うので、これが竿のシェアを反映しているように思う。
竿の調子は7:3調子、6:4調子がほとんどである。よくわからないとする回答が多いように、竿の調子は感覚的なものなのでおおまかな傾向である。ただ8:2調子のいわゆる先調子の竿を使う人は少ないことがわかる。
主として使用するラインはレベルラインがほとんどである。私が監修したフジノの「ストレートライン」を使用する人もいる。2年目にして徐々に普及してきたようだ。

自分で毛バリを巻く人がほとんど。

ドライフライを「いつも」「ときどき」使うと回答した人が多い。ただし、この割合は多すぎる。質問を、テンカラの毛バリを浮かせてドライ風に使用するかと理解した人もいるからだ。フライフィッシングのドライフライを使用しますかという質問であれば、もう少し少ないと思われる。
ビーズヘッドやオモリを使用する人は全体の6割で、使用しないという人の方が少ない。ビーズヘッドをつけた毛バリや、オモリを使用することで状況に応じた釣りをすることがわかる。ビーズヘッドを使うなんてテンカラの毛バリではないと決めつけないで、柔軟に考えた方がいい。
1日で1〜5匹釣れば満足がもっとも多く、ついで6〜10匹ぐらいである。0匹でも満足という人もいる。テンカラでは多くても10匹釣れば満足と思っていることがわかる。餌釣りでは平均22匹で満足なので、テンカラは釣果にこだわらない釣りであることがわかる。