kaizen
私の講演はステップアップするためのテクニックを話してほしいというダニエルのリクエストである。日本で行われている方法の一部を紹介した。
国内外にかかわらず、講演するとき、大事なのはスマイルである。淡々と話さない、いつも笑顔を。そしてジョークを入れること。楽しく話す人の話は楽しい。楽しいことは記憶に残る。
さすがに日本では耳タコのオヤジギャグは通用しないので、ほどよいところでジョークを入れた。笑ってもらえたので笑いのツボは同じである。それもこれも加藤さんの通訳があればこそである。
登録料は35ドル、ランチつきである。ランチはピザかサンドイッチを選ぶもので、ピザのボリュウムがないのでサンドイッチに長蛇の列である。
なぜかと言えばトッピングの注文を聞いて、狭い車内をいったりきたり。しかもそれを一人でやるので時間がかかるからだ。
ボランティアのアランが販売にkaizenが必要だという。突然、kaizenというので、何?と聞くと、修士のときトヨタの生産方式で改善を知ったのだという。それならと、トヨタでは乾いた雑巾を絞ると言われるほど改善するんだという話をする。当然、通訳を通して。
正直、サンドイッチはまずかった。私は食べ物に贅沢は言わないし、他人のものまで食べてしまうほど意地汚いが、これはマズイ。ポークを繊維状に裂いたものをパンに挟み、ソースをかけるものであるがマズイ。申し訳ないが残した。食べ物を残したのは初めてかもしれない。味にもkaizenが必要である。
カード社会である。ダニエルのブースではタブレットにカードリーダーをつけて、その場でカードで決済である。ここまで進んでいるとは。
竿、本など様々なものを買った人が私にサインをほしいと。もちろんWelcome。一釣懸命、毛バリの絵、テンカラ大王、そしてその人の名前に様を入れるのを忘れない。
様は、さんよりもグレードの高い呼び方なのですと、ヘタな英語で言うとよろこんでくれる。おそらく50名ぐらいにサインしたのではないだろうか。漢字を見ることはないだろうから記念になるだろう。
いろいろなテンカラグッズが出ていた。今回も毛バリケース、竿ケースなどがあった。息子は岩国基地で働いていると言って錦帯橋と一緒の息子の写真を見せる。自慢の息子なのだろう。
ユニークなのがあった。毛バリケース、ハリス、ラインが一体となったものが2つ。1つはアクリル板を削っていて、アクリル板を通して毛バリを見ることができる。厚いアクリルを切削している。
もう一つはレンコンのように穴をあけ、そこにマグネットを埋め込み、1つに穴に毛バリが2つ入る仕掛けセットである。2連になっている。
いずれも、一つのものにまとまめるとこうなるというアイデアである。2つとも造作は荒い。日本人なら、いかに綺麗に仕上げるかに尽力するが、必要なところをガッチリつくれば、細かいところは気にしないところがアメリカである。
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