秋の芝川テンカラ交流会

 

恒例の秋の芝川交流会は冠雪した富士山のもと、40名と犬1匹が集まった。

日ごろ会う機会がない人たちと久しぶりに会って、お互いの健在と情報を交換しあういい機会である。そのような機会になればいいなと音頭をとってほぼ10年近く、春、秋に開催している。

今回は東は埼玉、千葉、東京から。北は富山、長野から。西は岐阜、愛知からの参加である。

川は増水である。今年の台風と長雨のため、富士山はたっぷり水を含んでいるようで大量放水である。さらにこの秋一番の冷え込みもあり、午前中、魚の活性はほとんどない。

3名が講習会を希望だったので、無州さん、藤原さん、私がマンツーマンで教えるのでメキメキ上手くなる。

大会は大物1匹の長寸である。しかも自己申告である。1mのニジマスを釣った人にはシマノ本流テンカラだったが、残念ながら1mオーバーは出なかった。このため本流テンカラは次回に持ち越しである。

優勝は岐阜から参加した高木さんである。高木さんは春も優勝である。いつも同行している釣友の川瀬さんはアタリがまったくなく、何度も高木さんの掬いの神にまわる。

高木さんに「持ってますね」と言うと入漁証を出すので、それではなく・・もちろんウソ。

芝川のように養魚場育ちの放流魚を釣るにはどうしたらいいか考えた。

1. 川に放流されても流れの強いところには入らない、入れない。養魚場と同じようなゆっくりした流れのところにつく。養魚場の流れと同じ場所を攻める。

2. 最初に入る。まだ毛バリを見ていないので毛バリをセレクトしない。

3. プールには大勢入る。魚はとっかえひっかえした大勢の毛バリを見るので毛バリにスレてしまう。後から入る場合には周囲の人にどんな毛バリを使っているか聞いて、その傾向から、まだ見ていないと思う毛バリに交換する。

4. 今回、私はまたまた、たまたま百均エッグで釣れた。色は黄色。3.8mmのタングステンをつけエッグに差して接着剤で固めたものである。オヤ、アレ、ハテナ、ナンダベ ???と好奇心に訴える作戦である。赤にしたり、オレンジにしたりする。

5. 瀬に入っているのは以前、放流された可能性が高い魚である。すでに川虫などを食っていると思われるので普通毛バリで釣れる。エッグなどの変毛バリには反応は少ない(ないわけではない)

瀬でぴっかぴかの1年生のような33cmのニジマスが釣れた。ずっと以前の放流ものか、あるいは自然繁殖(していれば)ものかもしれない。

プールで私が掛けたとき、ちょうど優勝の高木さんが横にいた。高木さんは大物に引きづりまわされたようだ。いい機会なので大物を掛けたときの取り込みについて、こうすればいいと説明する。

1. どうしても魚の顔を見たいので、竿を立ててしまう。竿を立てると魚の顔(頭)が上を向く。すると魚の身体が立つので、水の抵抗を受けて魚が下がる。

2. 魚が下がるとついていかなければならず、魚に主導権をとられる。

3. 大きいと思ったら、竿を上流に向け、横に寝かす。魚を水平に保つようにすれば水の抵抗を受けない。

4. 魚が自分の正面になるような位置に動く。魚が自分の正面にあるときに一番竿の弾力が活かせ、同時に魚に主導権を取らせない。

5. 魚のパワーが落ちるのを待つ。そのままの体勢で徐々に岸に引き寄せ掬いの神を待つ。

6. 45cmを越えたニジマスはハリスを持つと、まずハリスが切れる。かといって魚をズリあげると魚が傷むので、「誰かぁ」と掬いの神をお願いするしかない。 自分で掬うなら柄の長いタモが必要になる。

そんな説明を高木さんに説明していたら、見事にバレた。ということで私の説明もアテにならないかもネギ。

来年も3月末ごろ、春の芝川交流会を開催する予定である。ぜひご参加ください。

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