行く夏を惜しむバーベQの夕べ

 

9月1日(土)、2日(日)は毎年恒例の「行く夏を惜しむバーベQの夕べ」である。場所は長野県開田高原のプチビラMTおんたけである。今年の参加者は昨年と同じ15名。遠路は東京から小池夫妻、千葉からタツおうさんである。

参加者のほぼ全員が日頃リリースしているが、年に一度、この日だけはキープしてバーベQで焼いて食べる日である。開田高原には「世も末川」「釣り人に冷川」があるので、三々五々、別れて釣るがなにせ雨である。

2日間、曇りか雨。それも雨雲レーダーでみるとほぼ御嶽山のまわりだけなので、頭の上に雨雲を乗せたように、行くところ、行くところ雨である。申し訳ない雨男で。

それでも15名で21匹のイワナと2匹のアマゴがバーベQに。最大はニッシー西尾さんの32cmの冷川のイワナである。アマゴは25cmでこれも西尾さんである。

私は年に一度だけ食べるが、やっぱり美味い。この季節のイワナはアブラが乗っていて美味い。アマゴより美味いように思う。

今年はビールサーバーである。私だけノンアルであとは全員がビールで乾杯である。何はともあれ肉、肉である。

このバーベQのために、オーナーの鈴木さんがわざわざ高山まで肉の買い出しに行った飛騨肉なので、美味いことは言うまでもない。

ゲフッと満腹になった後はミーティングルームで二次会である。今年を振り返り、来年の夢を語る。話題の中心は高山のOさんの色エロな話である。

名誉教授の私には絶対にできない話に、皆さん、うらやましいやら、あきれるやらで高原の夜は更けて行った。

翌日も雨。申し訳ない雨男で。

今日の午前中は中級レベルの安藤さん、タツおうさん、小池奥さんを西尾さんと二人で講習である。キャスティングはできるので、中級の壁を越えるために、どのように状況判断するかがまず第一。

それに基づき、どこを狙い、どこに落とし、どのように流し、どこで見切るかをポイントごとに振ってもらい、その都度、二人がアドバイスする。

実釣しながらのマンツーマン方法だと、メキメキ、ポキポキ腕が折れる(上がる)。え? そんなところもポイント? いかに見逃しているところが多いかに驚く。それぞれがヒットさせて納得の講習となった。

9/15-16の石徹白の集まりでも、希望者には講習をする予定。ぜひ声を掛けてください。

追記

7月の大出水で冷川もガラガラに荒れた。なにせ3000mの御嶽山からの直流である。河床が2mも低くなった。それまで、右岸の岩盤に掘られていた直径3mはあろうかという穴に向って毛バリを打っていたが、なんとその穴が2mの高さにあるのだ。

トップ画面のイワナは出水後にオーナーの鈴木さんが釣った冷川のイワナである。背中に無数の傷がある。おそらくガラガラと流れ下る岩や石に、背中をこすられた傷あとではないかとのこと。私もそう思う。

これだけの傷を負っても毛バリを追う。腹は餌でパンパン。つくづくイワナは強い魚である。河床が一晩で2mも下がる洪水に耐える。

やがて河床は元に戻るが、またの洪水で下がる。過去、長い間これを繰り返し、これからも繰り返す。人類は滅びてもイワナはたくましく生き抜くのだろう。