TenkaraUSAが10周年を迎えた。ダニエルが起業したのが2009年3月である。アメリカで最初のテンカラ専門の通販会社である。
2009年5月に私がニューヨーク州のキャッツキルでテンカラの講演をしたとき、サンフランシスコから奥さんと一緒に私に会いに来たのが最初である。
起業して3ヶ月。正直、テンカラのテの字もわからず起業したものの果たしてやっていけるかという不安が顔に出ていた。
起業してわずか3ヶ月で私と出会えたのは彼にとってラッキーだった。教える人によってテンカラはまるで違うものになる。
近くの川で毛バリを振ってもらったがキャスティングもままならず、テンカラができないのに商品を売るのはカスタマーの信頼が得られない。
ともかく、日本に来てスキルアップし、日本の文化を知ることを薦めた。この10年の間に何度も日本に来た。日本のテンカラマンを紹介し交流してもらった。
岐阜のタモ作りの工房に1ヶ月半滞在して修行したこともある。
また私もこの間、6回アメリカを訪れ、テンカラの技術を教え今では技術的には私を凌ぐ腕を持つようになった。
ダニエルを漢字にしたいと言うので打仁得流を考え、シャチハタで印鑑を作った。流れに毛バリを打てば仁(おもいやり)を得るの意味を込めている。どこまで理解しているかわからないが。
この7月末にコロラド州で10周年記念のイベントがあったが、諸般の事情で参加できなかったので、私から毛バリBoxを送った。10個送ったつもりだったが、9つしか送ってなかったようだ。
イベントではなんと1個40ドルで完売し、360ドルをユニセフに寄付している。日本なら1000円〜であるが、40ドルで買ってくれている。
Tenkara USAでIshigaki Kebariが3本で7.5ドルで売られているので、毛バリ10個入りなら適正なのだろうが、底流に寄付文化があるように思う。
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