原野谷川C&R区間がオープン

 

静岡県掛川市の原野谷(はらのや)川に3月1日から約3kmにわたりC&R区間が新設されたので、3日(日)に釣りに出かけた。

原野谷川は新東名の森/掛川インターから15分と地の利がいい。原野谷川のC&Rには地元の河合宏一さんの尽力が大きい。

原野谷川をいい川にしたいという河合さんの情熱が漁協を動かしできたものである。原野谷川にはこれまで冬期のみC&R区間はあるが、シーズン通してC&R区間ができたのは今年からである。

3日はあいにく朝から雨。釣りの前に猪のバーベQと鹿肉シチューの会があるので、まずここで猪を食べて猪突猛進だ。

なんでも檻で3頭とれたのだそうで、猪の檻なのに、ついでに鹿まで入っていたそうである。これで蝶が入っていたら猪鹿蝶である。

地元の細野さんが家の梨を猪に食われるので、敵討ちとばかりに檻の免許をとったのだそうだ。肉に梨の味がするのはそういうことなのか(まさか)

2日前にも猪のスペアリブを食べたばかりだけど、またまた猪である。山盛りてんこ盛りの猪の肉を焼き焼きのバーベQ。

やはり骨つきが美味い。調味料は塩だけである。燻製の香りもクンクン。桜のチップとのこと。大きな塊をいただく。これも美味い。酒の好きな人には最高のつまみだろう。

 

 

河合さんと11時半から3時間ほど竿を出す。河合さんは長い間、アメリカのモンタナ州のイエローストーンでフライショップの店員やフライタイイングをしていたフライのエキスパートである。今日は今年の初釣りとか。

フラットな渓相で水は綺麗。小さい淵と浅い瀬の連続でテンカラ向きのポイントが続く。周囲の石が苔むしていて、大きな水が出ない川であることがわかる。

この日は平水より5cmほど低いそうだが、ずっと川通しができ、横が道路なので入退渓が楽である。

一部、上がかぶっているところがあるが、3.3mの竿で毛バリまで4.5mの仕掛けでブッシュにかけることはなかった。

この区間はアマゴのみ。まれに以前放流して野生化した良型のニジマスが出るようだ。

アマゴは稚魚放流と自然繁殖、それと成魚放流の混生とのこと。この日、釣れたのは成魚ばかりだったが水が温む新緑の頃には天然ものが釣れるようになるとのこと。

16番に小さいビーズヘッドをつけた毛バリで終日通す。飛んでいる虫が小さいので流下しているのも小さいという判断である。

底でジッとしている成魚は毛バリを追わないが、それでもなにかの拍子にフワフワと浮き出す。おそらく水面直下を虫が流れてきたのだろう。

ちょっと沈めて軽く誘いをかけると水面にバシャッと出るので、成魚ではあるが盛期のテンカラを味わうことができる。3時間あまりの釣りだったが十分、楽しむことできた。

原野谷川は森/掛川インターから15分と地の利がいいので、ちょっとテンカラを振りたいという人にはうってつけである。さらに「ならここの里」のキャンプ場、「ならここの湯」の温泉もあるのでマルチで楽しめる。

「ならここ」である。ここなら私でも釣れるのではの「ここなら」ではないので間違わないように。私は最初、ここならと思っていました(笑)

C&R区間開設を記念して4月29日(祭)にイベントを開催します。詳細はこちら。ぜひ多数参加してください。