春の芝川交流会

 

3月30日は春の芝川交流会。参加者は30名と犬2匹である。うち1匹は甲斐犬。黒と茶色のまだらの毛は滑るように艶やかである。

いつもなら前日や前々日放流だが、川鵜にやられるので今回は自分たちの手で直前放流である。

放流を手伝うといかに高齢化した漁協の皆さんの放流が大変かがわかる。 皆さん、仕事をもちながらの事実上のボランティア。漁協のお世話があってこそ、遊ぶことができることを改めて知る機会である。

放流はアマゴとニジマスである。放流直後は川に戸惑い、うろうろ、ワナワナして毛バリを追わないが徐々にアタリが出だす。

6人が講習を受ける。駐車場で仕掛けの話、こませの毛バリを配るなどのあと、キャスティング練習。テンカラの半分はキャスティングなのでキャスティングの基本を覚えてもらう。

その後は渓流で実釣講習。渓流釣りは釣り上がりがマナー、3秒3回の散々の法則が基本、魚のつき場の見方とか。限られた時間と場所で、しかも6人を相手の講習で伝えきれないことを無州さん、藤原さんが個人ごとにサポートして教えてくれる。

講習を受けた方も大会に参加して、さっそく講習の成果でバタバタ釣る人も。

今回も自己申告の大物1匹の長寸で、優勝は岐阜県から参加した川瀬さんの52cmのニジマスである。前回まで2連覇した高木さんが都合で参加できなかったが、 川瀬さんはその相方なので、岐阜県勢3連覇に認定である。

今回ははるばる岐阜からお孫さんと参加したキクナイフの松田さんから2本のカスタムナイフのプレゼントがあった。

松田さんとジャンケンして負け残りが最後に勝つというルールで美しいダマスカス刃のナイフが2人の手元に。何よりの記念である。

午後はフリーフィッシングである。この頃になると川になじんだ魚が毛バリを追い、竿が曲がる。

ここでパプニングが。脱輪である。土手を走行して、途中でUターンしようとして後輪が階段を1段落ちる。バックモニターは見ていたが、まだ大丈夫と思っていたが、ガタンと。

これは困ったちゃん。幸い、テンカラ仲間が近くに。いっそのこと、このまま川に落として魚礁にしたらという意見も出たが、魚礁にはならず「せぇーの運輸」で簡単に上がる。せぇーの運輸は中部地区限定のギャグである。

この場所はこれからも交流会の都度、絶倫大王が、いや脱輪大王がここで脱輪した。なんでこんなところで落とすのかね(笑)と言われるようになるに違いない。

ヘルプしてくれた方には私からのお礼として「神のご加護」を言いながら十字を切る。神は率先してヘルプしてくれた八木さんに降臨して、八木さんは60cm弱のピカピカニジマスをゲットした。

天「神」は脱輪を助くるものを助く。

10月中旬以降に秋の交流会を開催する予定である。

写真は無州さん