親父ギャク通じない第5回小菅川テンカラ講習会 

 

4月20-21は5回目になる小菅川のテンカラ講習会。毎度のことながら小菅は遠い。豊田の自宅から6時間である。

前日の夜は福生(ふっさ)の運転手さんの家で王妃の手料理をご馳走になる。どれも美味い。いろいろな料理が出てきた後のとどめはスペアリブ。これが美味いのなんの陽子。

運転手さんが1本のときにすでに5本。お世辞抜きでこんなに美味いスペアリブを食べたことはない。ご馳走様でした。

翌朝はタツおうさんが入庫2日目、走行距離160kmのデリカの新車で迎えに来てくれる。横に女性が乗ればいいのだが、新車の匂いもオジサンの加齢臭で帳消しである。

5回目とあって昨年に比べて参加者が少ない。過去、4回しているので講習会も賞味期限が過ぎたのか。リピーターが多いのはうれしいが、まさか耳タコのオヤジギャグを聞きにきたのでは(ないことを願う)

人数の多少に関わらず誠実に丁寧に講習することに変わりはないが、なにせ1日目は風が強い。川に渡してある鯉のぼりまで毛バリが飛びそうな風である。

桜も散り初めで、花びらが水面に吹き寄せられ、桜を頭に乗せて遊泳する魚もいて、つまり、スレていてほとんど反応しない。日頃、ルアー、フライ、テンカラに散々、攻められてすっかり毛バリを見切っている。

それでも子供と女性には手取りである。足取りすると転ぶので、とくに親切にレクチャー。何匹か釣ってもらいヤレヤレ。

夜は広瀬屋旅館での食事の後、お約束の毛バリ巻きである。子供の覚えが速いことに改めて驚く。オジサンたちは老眼の上に手が震える(そんな人はいません)

巻いた毛バリで絶対に釣れるので、明日使うことをお願いして小菅の夜は更けていった。

明けての空は快晴で、風も昨日ほどは吹かない予想だが、だからと言って急に魚が活性することもなく、反応はほとんどない。

自然に流すこと、3秒3回の散々の法則だけでなく、誘いを掛けるときの止め釣り、流れをクロスする扇引きなどを紹介し、デモ中になんと1匹掛ける。

デモ中に私が掛けることはマレである。これが平成最後の魚になるかも。

追加放流をしてくれたので、しばらくたつとあちこちで竿が立つがそれもつかの間で、再び渋い時間が過ぎる。

散々、毛バリを見ている魚たちは、オヤ? こんなの見たことない、こんな動きするのはなんだ? と反応するので、とっかえひっかえ毛バリ交換する必要がある。しかし、毛バリを交換しても興味を示すのは一瞬である。

自然渓流の魚は毛バリを見るのは生涯一度だけで、リリースされなければそれきりである。毛バリを学習する機会がないので、自然渓流では毛バリに関してはこだわる必要がないなどを伝える。

終了後は、これもお約束の釣れなくて閉口式である。

今回、オヤジ丸出しでオヤジギャクを連発したが、小学生にはまった通じない。なんで大人たちは笑うのだろう? 

わからずにキョトン。それはそうだろう。日頃、オヤジギャグなんて聞くことはないだろうから。

でもね、君たちも親父になれば思わず口から出るし、ギャグに反応するのだよ。それが大人になることなのだよ。

そんな大人になりたくない。そうですか。ションボリ。

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