男鹿川復活プロジェクト
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10月5日(土)、おじか・きぬ漁協の三依(みより)支部、復活プロジェクトに参加。 復活プロジェクトのわけは、記憶に新しい平成27年9月に鬼怒川が決壊し、その最源流部である三依の沢という沢が抜けて三依の渓流が砂で埋まるという大きな被害が出たからだ。 あれから4年。この間の活動で少しずつ渓流も復活し、今後は三依に釣り人を呼び込む段階に来たことを知り、テンカラで何かできないかと出かけた次第である。 10時から「どんどん滝」に降りる道の整備と親魚放流である。土嚢を運んで積む作業はシンドイので「頑張ってね」と声かけだけする。 40cmクラスのヤマメの親魚を50匹以上放流する。腹がパンパンで今すぐにも産卵に入るだろう。 支流の入山沢は水害のために、全域が産卵床になるような浅い小砂利の川である。かえって、それが産卵に適していて産卵床が作りやすいので来春には稚魚が泳ぐ姿が見えるだろう。 その後は漁協、地元関係者、釣り人との意見交換会である。おじか・きぬ漁協の石山組合長の挨拶の後、私からは支流の入山沢にテンカラ専用区をつくることを提案した。 上流に三依渓流釣り場があり、川とも近く監視可能で、さらに道に沿っていて安全であるなど条件が揃っている。早ければ2021年の春から流程約2kmのテンカラ専用区ができるのではないかと期待する。 お昼は猪カレーである。地元のイノシシだそうで、美味いのでブヒブヒとお代りする。
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午後からは三依渓流つり場で講習会である。参加者は地元の漁協組合員をはじめ17名。ここは浅く運動靴でもできるファミリー向けの釣り場で、土曜日とあって広い芝生で楽しむ家族連れが多い。 講習会ではデモンストレーションをしなければならない。ただ直前放流では釣れないので、私のデモの後に放流してもらうことにした。 「はい、ここでやります」「テンカラを初めて見る人もいるでしょう」「こんな釣りです。やってみますね」 「ホラ釣れました!」 なんと一投目でイワナが釣れたのだ。え? なに? なんだべ? なにがあった? どしたの? マジック? 白泡の下に隠れていた残りイワナである。餌を自力でとらなければならないので毛バリを見てパクッだったのだ。 ところーが、そこ以外にはまったくいない。魚がいなければ釣れませんなどと時間をつないでいるうちにサポート隊がニジマスを放流する。 ここからは魚がいても毛バリを食わないいつもの光景である。毛バリを替える、沈ませる、誘いを掛けるなどあの手、この手、奥の手でなんとか全員に釣ってもらう。 経験者はさすが上手い。埼玉県から参加したTさんは8匹。誘いのかけ方、魚はどの流れで毛バリを食うかなどの読みが違う。 参加者にテンカラウイルスをブチューと注入した後は懇親会のBBQである。あれやこれや出た中で、珍味のサンショウウオの唐揚げは初めてである。 エイリアンの子供みたいな姿であるが、これが美味い。シシャモのような味である。目をつむって食べたらシシャモと思うだろう。 昔からの精力剤らしく、明日あたり○○だよと言われたので期待したが何も起きず。足りなかったのか、あるいは私にはもう遅いのか。遅い? 翌日は8名で下流の川治温泉にあるC&R区間に行く。ここは10月末までOkとのことだが、釣っていいのはニジマスだけでヤマメ、イワナはダメとのこと。 そうは言われても魚を選んで釣ることはできないので、案の定、ヤマメが釣れてしまう。小心者なので、叱られるのではないかと、コソコソとリリースする(ウソです)。 ここには子供が魚つかみで遊ぶ池があり、そこには50匹以上のニジマスとヤマメがいる。監視員から、どうせ鵜に食われてしまうので、釣り上げて川にリリースしてほしいとのことである。 おそらく餌をもらってないので、自力で食わなければならない。このため最初は簡単に掛かるが次第に毛バリを学習するいつもの光景。そこで、どうするか臨時の講習会になる。C&R区間で釣れなかったのをここでとりかえす。 来年5月23-24日、三依で漁協主催の講習会を開催する予定である。生きていて、元気であれば。
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