BGテンカラ ー芝川ー

 

12月20日のシマノ「BGテンカラ」の発売にさきがけ、BGテンカラが届いたので富士宮の芝川へ。

竿の調子がプロトと違うことはないが、グリップの形状、グリップの感触、デザインなどの製品版をいち早く体験するためである。

近くの自然渓流で50cmオーバー、場合により60オーバーが期待できるのは芝川である。この日はオカザえもんYさんと同行。

10/31の秋の芝川テンカラ交流会から2週間以上 たっているので、魚がスレてるのは想定内。

交流会より10cmほど低く、澄み切っている上に、月曜とあって土日の釣り人で警戒して厳しい。案の上、午前中はウンスンである。

ほぼ連日来ているというフライマンがこの1週間で急に渋くなったとのこと。1〜2匹出れば良い方らしい。昨日は3時過ぎに活性が出て、ドライでハリス切れとか。

ということは午後にワンチャンスがあると判断。ワンチャンスを逃すとボウズをくらうことになるかも。

毛バリはバリバス「2430V-WBL」の10番。通称、と言っても私しか言わない「西三郎」である。

50オーバーだと細軸ではハりが伸ばされることがある。太軸でバレがほとんどないお気に入りのハリである。

これにタングステンビーズをかませ、自己融着テープでクジャクをテキトーに巻いた毛バリである。ハリスはフジノ「フロロテンカラハリス1号」1mである。

3時近くなりハッチが始まった。虫は結構大きい。これは来るな!の予感。

 

 

1mくらいのトロ場から次の瀬肩にかかるところでゴッ!というアタリ。50は越えているな。下の瀬に入られるとやっかいだ。竿を横に寝かせて構え 、とりあえずの疾走を止める。

後は自分の正面に魚を持ってきた時点で勝負あり。魚がいくら引こうが走ろうがすべて竿があしらう。53cmだった。長さの割に細いので、餌が少ないのかもしれない。

4時半近くになり下流部に移動。夕方のマズメが近いのでアタリがあるはずだがウンスン。

水底のコンクリートの上に一瞬、魚が動くのが見えた。これは来る!一投でガツン。40オーバーだな。この魚の方が引きが強いぞ。

ジャンプする。あっちに走り、こっちに来ても、竿を寝かせ、上竿(竿先を上流に向ける)にすればいくら魚が暴れても確実に取込める。

43cmだが、太っているうえにヒレが完璧なので53cmより引きが強い。

魚が大きいと慌ててしまい、つい竿をたてて自分の方に早く寄せようとする。竿を立てると魚のアゴが上がる(魚にアゴがあるのか知らないが)。

アゴが上がると身体に水の抵抗を受け、流れに乗って下流に走る。下流に走られたとき、ついて行けなければハリス切れでまず取込めない。

アタリ! デカイとわかったらすぐに魚を横に寝かせ、魚を反転させないことである。このとき、竿が弱ければ魚に主導権をとられる。

2打数2安打だったが、BGテンカラは魚より先に主導権をとれる竿であることを再確認した釣行だった。

放流ものであっても自然渓流で60cmオーバーを掛けてみたい。来年はBGテンカラで60オーバーのワイルドなニジマスに挑戦するつもりである。

この日、フジノ・ストレートラインの新マーカーのテストも行った。これは別のレポートで。