日光彫の仕掛け巻き

 

日光彫江戸時代初期、東照宮造営のために集められた彫物大工が、仕事の余暇に彫ったのが起源とされている。

 

栃木県地域おこし協力隊の石川美弥子さんは、日光彫を伝統工芸品にとどめず、実用品として活かせないかと、日光彫の技巧を活かして仕掛け巻きに挑戦している。

 

 

 

魚はニッコウイワナ。口にハリをかけ、仕掛けを巻いて尾ビレで止めるもので、手の平にすっぽり収まるサイズである。

 

彫刻刀の質感と木の素朴さが最大限に活かされている。使い込むうちに艶が出て、釣りの思い出が詰まった逸品になるだろう。

 

写真は試作段階。今後、試行を重ね、来シーズンには販売を予定しているとのこと。価格は未定である。