放流ニジマスの釣れ率とヒット毛バリ

 

尾ビレを切る

地元、豊田市の野原川で放流ニジマス釣り。平日なので私だけである。今回は放流ニジマスがどれくらい釣れるか、またヒット毛バリは何かを調べる学術調査である。

ここは2500円/日で、おおむね7匹のニジマスを指定したエリアに放流してくれる。今回は27号に。野原川は仕切りのない自然渓流なのでオンシーズンの雰囲気を楽しめる。

今回は学術調査のため自分で放流した。残りマスと区別するため尾ビレの上を少しだけハサミでカットしてから放流。ただ台風14号の雨で増水したので、残りマスは増水で流されているだろうが、念のためである。

カットした瞬間、ビクッと激しく魚体をよじるので魚も痛いに違いない。我々なら耳を落とされるようなものだろうか。

今日は長さ10mの一つの瀬の食い筋だけを流す。おそらく放流ニジマスはこの食い筋に定位するだろうから、同じ筋を何百回も流すことにした。

それにより釣れ率や毛バリ選択がわかる。普段はテキトーで、飽きっぽいが学術調査になると真剣である。

オレンジエッグが最強だった

竿は渓流テンカラ、ストレートライン、ハリス0.8号にして、換えるのは毛バリだけにした。

毛バリを換えた時間、ヒットした時間、ヒットした毛バリを表にまとめた。

まず定番の12番黒のバーコードステルスからスタート。放流して15分でまず1匹。尾ビレから直前に放流したものである。ところがこの1匹以降、パタッと釣れなくなる。そろそろ毛バリ交換だ。

見慣れない毛バリを流せば食いつくだろうと、次は10番、クリーム胴でキジの羽根をたっぷり巻いた毛バリをガンガン誘って、これで2匹。

またまた釣れなくなる。その後、毛バリを小さくしたり、タングステン毛バリ、エッグなど、魚の目先を変えるように毛バリを選択する。

一番釣れたのが12番オレンジのエッグである。これだけで4匹。私がテキトーに巻いたので、丸い玉になっていない。

サイズはパチンコ玉より少し小さいくらい。毛バリの10cmくらい上にガン玉をかませてある。

しかし、やがてこれも見慣れてしまう。エッグを白にしてもダメ、赤のエッグもだめ。また元のオレンジエッグに戻してもダメ。完全にエッグを見切っている。

それならと一番最初に使った12番のバーコードに戻したらこれが正解。散々見た毛バリなのに、時間がたったので忘れてしまったのだろう。

釣れたのは9匹。すべて直前放流ものである。釣れ率は9/7で130%である。名前がないので同じ魚かわからないが、おそらく何回も釣られたのもいるだろう。

 

 

調査結果

学術調査の結果、放流ニジマス対策として以下が判明した。

1. 同じ場所からまったく動かず、釣って同じ場所に逃がしてを繰り返していると、放流した数よりも沢山釣れる。

2. エッグは最強である。色はオレンジ。魚卵の色と似ているからだろうか。あまり小さくてもダメ。

3. 毛バリ交換は頻繁にする。毛バリの大小、色を変える、形を変えるなどを組み合わせて目先を変え、おや? ナンダベ?と思わせる。

この結果は、私一人の1回だけの結果なので絶対ではない。これを繰り返せば確率の高い法則がみつかるかもしれない。もうやらないけれど。

10/31は秋の芝川テンカラ交流会である。直前放流のニジマスが対象なので、この結果が活かせるかもしれない。

皆、オレンジのエッグだったりして(笑)