テンカラ講習会と夫婦でテンカラ旅

 

 

7/24-25は開田高原で講習会。今回は8名が参加。遠くは兵庫県から横浜から。

私の講習会はボランティアなので、交通費も講習料もいらないうえに、メーカーからいただいたラインやハリスなどのプレゼントがある(こともある)

まず、釣り人に冷たい冷川でデモ。毛バリの流し方、どこに毛バリを落とすか、どこで出るか(アタル)などをデモする。デモ中に釣れはドヤ顔できるのだが、さすがに冷い冷子ちゃんで、ウンスンである。

全員が2名づつになり川割りをしてお昼まで。1名だけ1匹キャッチ、あとはウンスンの冷子である。

昼からは川を変えるが、連日のお約束の夕立である。ところがこの夕立が魚を活性させたようで各自、数匹キャッチ。

世も末川でもマズメにバタバタと。まだ世も末ではないかも。

雨で水温がわずかに低下しただけでバタバタと釣れるのは、テンカラだけでなく鮎でも経験する。なにがそうさせるのだろうか。

お楽しみのバーベQである。飛騨肉がたっぷり。肉に目がないので、以前なら人のものまで手を出していたが、減量した今では人並みで十分である。

その後は、これも定番の毛バリ巻き。自己融着テープでサクッと巻いて、明日はこれで釣ってください。絶対、これで釣れるから。

翌日はまたまた渓流を変えて小渓流へ。この日は初心者2名に密着する。つくづく初心者にはテンカラはキャスティングと思う。

ある程度のところに毛バリが飛べば魚はなんらかの反応をするのでそれが刺激になり、集中できる。2名ともキャッチ、バラシがいくつかあったが、明らかに上手くなったので喜んで貰えた。

オリンピックがらみの4連休で、しかも4日目なので釣り人相手で魚もオリンピック疲れである。

お昼で解散。自身、この2日間まったく竿を出していなかったので、2時間だけ参加者が通った後をやる。ずっとテンカラの毛バリを見ているので、あえてドライフライである。いい加減ドライ、なんちゃってドライである。

それでも8匹キャッチする。最大で7寸。毛バリをまったく違うものに替えれば出る典型である。

 

 

翌日は夫婦でテンカラ旅をしている高堰夫婦と一緒に遊ぶ。高い堰、つまり高い堰堤である。背も高い。

二人のことはインスタで知った。車中泊しながら春に四国、九州をスタートして、山梨、長野へ。現在は住所不定無職である。ただ、職質受けるような怪しい二人ではない。

釣れていないようだ。しかも暑いとのこと。それなら涼しい開田高原に新婚さん、いらっしゃい。

ずっとアメリカにいたという。どこ? ラスベガスのようだ。経歴を知って驚いた。なんとラスベガスのシルク・ド・ソレイユの常設館のパフォーマーだったというのだ。

シルク・ド・ソレイユは世界一のサーヵスである。私は名古屋ドーム近くに毎年来るので、何度か見たことがある。ストーリーがあるのでサーカスという域を超えている身体芸術である。

主将だった大学時代に全日本新体操のチャンプになったことからシルク・ド・ソレイユからオファーがあったようだ。日本人のパフォーマーは少ないが、数少ないうちの一人である。

全日本優勝の動画

https://www.youtube.com/watch?v=zw7LSEPxMB0

倒立もまともにできなかった身としては言葉に出ない超絶の技である。そんな私でも大学時代、バレーボールでコート一周倒立で歩く練習があった。最初はできなかったが、やがてできるようになったのでやればできるのだ。

ただ、今では腕立て伏せもできない(笑)

コロナでシルク・ド・ソレイユがほとんどの人を解雇したので、日本に戻ってきたようだ。再結集するようなので、そうなればまたアメリカに行くのかもしれない。

明るくて、素直な仲の良い夫婦である。ケンカは無縁の雰囲気。テンカラはまだまだだったので、いろいろとレクチャーする。若いって素晴らしい。覚えが早い。

この日はドライフライでやってもらった。どこに落とせばいいか、どのように毛バリが流れ、どこで出る、合わせは毛バリが見えなくなってからなど、いろいろ教えた。

それぞれキャッチしたのは4匹づつ。途中でバラしたのもいくつか。合わせられなかったのも結構あって、楽しく、笑いの絶えない充実した講習になった。

これからどこに行くかは決めてないようである。少しづつ北上し、二人の郷里である函館に戻るようだ。経験したことを北海道で試せばバカ釣れになるだろう。

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