超明快レベルラインテンカラ 5刷に |
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拙書【超明快レベルラインテンカラ】(つり人社)1650円が増刷をかさね、5刷になった。 Amazonでは高い評価を受けている。多くの人に読んでいただき、期待されていることをありがたく思います。 2011年2月1日発売なので、10年前の初版である。写真の私も10年前の顔である。竿、ライン、タモなどすべて10年前である。 渓流魚の生態や行動は不変である。さらに今後も釣り人の考えや行動に大きな変化はないだろう。変るのはタックルだけである。それもこれから革新的な進歩があるとは思えない。 このような状況においてテンカラの基本とは何だろうかと考え、迷ったら基本にたちかえる本としてまとめたものである。 方丈記 ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし 専門の仕事の関係でテレビ出演を多く重ねた。「世界一受けたい授業」には13回出たので、おそらく最多出演だろう。その他を入れれば100回以上、釣りを含めれば数は更に増える。 多くの経験から思ったことは映像は泡である。方丈記の「うたかた」だということである。言葉は口を出たら消え、残らない。 現代はテレビ、ネット、SNSの「情報という川」には大量の泡が流れている。 YouTubeも泡である。このHPのブログも絶えず流れる情報という川にうかぶ泡の一つである。 かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし 言葉や映像はとどまらないが、とどまるものがある。それが活字であり、本である。活字になり、本になれば情報という川に流される ことのない1本の杭になる。 現代では本にはその役割があると思う。 昭和40年初版の「渓流の釣り」(つり人社)から今日まで、多くの先達がテンカラの本を出して、その時代のタックルや考え方をまとめる役割をしてきた。 拙書「超明快レベルラインテンカラ」は現時点でテンカラについてまとめた数少ない、あるいは唯一と言っていい本である。それゆえに増刷を重ねることができている。 今後も川の流れが絶えないなかで、誰かが杭となる本を書き、つないでいって貰えればと思う。
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ロシア語に翻訳されている。ロシアでも大好評で増刷しているようだ。上質紙でしかもオールカラーである。やるねロシア。 翻訳にあたり、表紙の「パッと打って、ガッと合わせる」のパッ、ガッは何か? 説明しても結局?で、翻訳できなかった。 パッ、ガッなどは状態や心情などの「音のしないものを音によって表す」もの。日本人ならわかるが、これを ロシア語にするのは難しいのだろう。
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