1月30日(日)塩瀬Baseをサポートする組織「塩瀬ベース倶楽部」が発足した。
当日の様子
つりチケMAGAZINE
愛知県の寒狭川中部漁協(通称、中寒狭)は今シーズンから支流の巴川を毛バリ専用区、ルアー専用区(いずれもC&R)、餌釣り専用区(10匹制限)にゾーニングする。
私の知る限りであるが釣種によりゾーニングするのは日本で初めてではないかと思う。
29名のサポーターの応募があり、当日は18名が参加した。29名のサポーターのうち、段戸川倶楽部のメンバーが11名である。
どこの漁協も高齢化でパワーがなくなり、新しいことに取り組めない。しかし漁協には放流義務がある。
そこで解禁日に成魚を放流して釣り切ってしまう「成魚放流釣り切り」漁協が多い。解禁日の放流目当ての釣り人を呼んで収入とする。しかもこれも限界に近づいている。
なぜなら2つの理由がある。
1.放流も高齢化した組合員で行わなければならない。
2.成魚放流釣り切り型では魚は増えず増殖義務を果たせない。
寒狭川で生まれ育ち、かっての「いつでもアマゴの見える川」を知っている組合員には現状をなんとかしたいという思いがある。中寒狭は支流をゾーニングする決断をした。私はこれは英断と思う。
成魚放流釣り切り型では魚は増えない。かっての「いつでもアマゴの見える川」にするにはゾーニングするしかないという判断である。
日本で初の試みなので、いろいろな問題が予想される。言うまでもないが餌釣り10匹制限である。なぜ10匹なのかという苦情がすでにあるようだ。
魚が増えない理由の1つは餌釣りの大量キープにある。無制限に釣れるだけ持ち帰れば魚は増えない。
中寒狭の渓流が好きなら何度も足を運ぶだろう。一度にゴソッと持ち帰れば次に来たとき魚はいない。
魚がいないじゃないか→皆が持ち帰るから C&R区間にはなぜいるのか→持ち帰らないから。自明なことである。
魚という将来の資源を分かち合う必要がある。足るを知るである。
放流日だけ渡り歩く人も多い。中寒狭という渓流に来たいのではなく、魚が欲しいだけである。そういう人はなぜ10匹なんだと苦情を言うだろう。10匹制限がイヤなら来なければいいし、来てくれなくてもいい。
巴川の餌釣り区間は長い距離がある。解禁日以外なら、混雑することなく釣りができるキャパがある。
解禁日をのぞけば1日で10匹釣るのは難しいかもしれない。いつ行っても10匹以上釣りたいなら管理釣り場でやればと思う。
サポートメンバーは準監視員、成魚・稚魚・発眼卵放流、川の整備、講習会の支援などで漁協とともに「いつでもアマゴの見える川に」することである。
私たちは川で遊ぶ釣り人であるが、同時に子どもや孫にいつでもアマゴの見える川を残す責務があると思う。
釣り人が漁協を動かす、漁協が釣り人を選ぶ時代になった。 |