木祖村テンカラ講習会

 

 

6/18(日)は長野県木祖村主催のテンカラ講習会。今年で6年目になる。毎年大人気で午前、午後とも各定員20名があっという間に埋まった。

ほとんどが入門者と初心者である。

講習は2時間。まずテンカラの説明と自己融着テープによる毛バリ巻き。

5名のサポートが親切、丁寧に教えるので時間内に多い人で5〜6本巻くことができる。

その後は1時間の実釣講習。竿のトラブル防止、キャスティングの仕方、魚の定位する場所などを手短に。

1時間しかないし、参加者は早く竿を出したいのでデモに長い時間はとれない。

今回は朝8時から講習会場にアマゴ50Kgを放流した。匹数にして500匹くらいである。

放流して2時間では川になじまず、なかなか毛バリを追わない。200mくらいの間に20名が入れ替わり入るので魚もすぐに警戒してしまう。

毎回、毛バリ巻き講習で巻いた毛バリを使ってもらう。このため流れてくる毛バリが皆同じなので、毛バリにスレるのも早い。

こんなときには毛バリを換えるのも手であるが、時間的にそれを説明する余裕がない。それでも午前中は半数の人がキャッチ。バラした魚も多かった。

午後の実釣ではさらにスレて、釣った人はグンと少なくなったのは条件的に仕方がない。

 

 

9歳のH君が参加した。今日が竿を振るのが初めてとのことである。テンカラの教科書がなんと拙書「科学する毛バリ釣り」

サインください。もちろん喜んで。

書いてあることわかる? うん、わかる。

なんと実釣でのキャスティングのうまいこと。D社のカチカチの竿にもかかわらず12時-10時の見事なキャスティング。

しかも射程距離がわかっているので立ち位置も完璧。

「今、アタッた」という声。コツとした微妙なアタリを感じているようだ。

とうとう1匹ヒットさせ、見事キャッチした。

今日初めて竿を振り、初めての実釣である。

努力すれば上手くなるのは当たり前だが、努力しなくてもできる子どもがいる。

生まれながらにして持っている才能である。

まだ9歳である。これから身長とともにテンカラの才能も伸びること間違いない。

どうしてこんなに上手いのか。そうか私の本やYouTubeで勉強しているからだ・・というのは自画自賛のしすぎである。