新潟県南魚沼テンカラ講習会

 

8月最後の土日は新潟県の南魚沼の「アンティーズハウス」をベースにした1泊2日の講習会。今年で2回目である。

地元、豊田市からは東海環状、中央道、長野道を通り、長野市を過ぎて豊田飯山インターで降り、志賀高原をグルッと回る。

野沢温泉村をすぎて新潟県に入り、十日町で南下して南魚沼である。

途中、食事したりSAで休んだり、道の駅で特産物を買ったりで7時間半。昨年と距離は変わらないが、気持ちの上では近くなった。

ほとんど高速なので苦ではないが、誰とも話さずはつまらない。陸送の人はこれが毎日の仕事である。尊敬しかない。

参加者は16名。直前、コロナで3名がキャンセル。ここに来てコロナが広がっているようだ。

まったくの初心者が4名。竿や仕掛け、偏光グラスを用意した。

夕方から1時間の座学、食事のあとに毛鉤巻きや仕掛け作りである。座学では魚の視力や視野などの魚の感覚の話。

皆さん、魚の感覚など日頃考えることはないので、目がテンで、すでに目がテンカラになっている。

 

 

翌日は近くの魚野川のC&R区間で講習。ここはほとんどヤマメとのこと。

お盆をすぎ空が高く、黄色い稲穂の上には無数の赤トンボ。

目マトイ、ところにより目セセリと呼ばれる虫がいる。目の前を飛び回り、うっとうしいことこの上ない。刺しはしないが、目の中に飛び込むことがある。

この目マトイの天敵が赤トンボである。赤トンボのいるところには目マトイはいない。

目マトイが出たら、その都度、「おーい、赤トンボちゃーん!」と呼ぶわけにはいかないので、私はハッカを水で薄めたものを首や帽子のひさしにスプレーしている。

ハッカはスッとして気持ちいいし、何より安上がりである。

「夏ヤマメ一里一匹」の諺のように、この日も10cmあるやなしやのヤマメばかりある。それも数が少ない。

私も初めての場所なので、いつもそうなのか、いいときはあるのかなどわからない。広くてポイントが連続しているので、もっと釣れればいい講習エリアになるのだが。

そんな状況であったが、なんと長野県から参加した小学4年の徹平君が20cmのヤマメを釣った。サイズも数も今日の竿頭である。

6月の木祖村の講習会に徹平君が参加したとき、この子は上手いと思った。実は木祖村が初めてのテンカラだったようだ。

YouTubeでキャスティングなどを見て、その日が初めての実践である。キャスティングは上手いし、狙うところもわかっている。

やはり、この日も大人を差し置いての竿頭である。教えたことをすぐに理解してすぐにできる。この子は持っている。

ほぼ全員が小さいながらもヤマメを釣って、夏だけに「お疲れSummer」「釣れなくて閉口式」で講習会を終えた。

なお毛鉤ケースの販売で6000円の寄付になりました。全額Water Aidに寄付します。ご協力ありがとうございました。

講習会はボランティアです。交通費、謝金はアンティーズハウスを通して放流資金などに使って貰います。

なお、私の講習会を支援してくれる東京の佐々木 淳さんから、今回も参加者、スタッフの皆さんにと、たくさんの御菓子をいただきました。佐々木さん、いつもありがとうございます。