ウエットスタイルは足が火照る

 

♫夏が来〜れば気が重い。水につかれば足が重い。

言うまでもなく、夏はウエットウエーディングが快適である。

ところが私は水に足をつけていると、その後に足がポンポンに火照り、翌日は足に鉛を入れたように重くなる。

これは非常に不快で、そのためウエットスタイルにするか悩む。私のような人は結構いるだろう。

ところがウエットでも足が火照ることもなく、いたって快適という人もいる。

先日、今年初めて水温15℃の渓流でウエットスタイルで釣りしたが案の定、その夜は足が火照り、翌日は一日中、足がダル重かった。

原因はわかっている。私は血管感受性が高く、冷たい水で急速に血管が収縮し、反作用で今度は拡張するのでポンポンに火照るのだ。そういう体質である。

鮎タイツの疲労感を調べる実験をしたことがある。拙書『テンカラ解体新書』アユタイツの疲労感をサーモグラフィーでみる(p112〜124)

その中で、私と同年代のKさんの体表面温度をサーモグラフィーで記録した。Kさんはまったく足が火照らないタイプである。

室温30℃、湿度70%の人工気候室で、水温25℃の水に下肢をつける。

水につける時間は3時間、水から上がって3時間。その途中で血圧、心拍、鼓膜温なども記録するものである。

細かいことは省く。

 

私のサーモ

 

Kさんのサーモ

 

Kさんと比べて私の体表面の温度は高い。真っ赤(右上)である。これが水につかって15分で真っ青、急速に足が冷えている。

水から上がるとすぐに温度が高くなるのがわかる。

私は寒さに強い。みんなが寒い、寒いという日でも、それほど寒いと思わないのは体表面の温度が高いからだ。

10月半ばの北海道で半袖だったのは私と佐川急便だけである。

逆に暑がりである。暑がりジェイソン。

夏は汗まみれ。歩く散水車。

それもこれも体表面の温度が高いからである。

くりかえしになるが、私は血管の感受性が高い。暑いと血管が拡張し、体表面温度が高くなる。

逆に冷たい水で冷やされれば急速に収縮する。水からあがると今度は急速に拡張して温度が上がる。

火照りがひどいときには、ふくらはぎで目玉焼きが焼けるのでは、と思うほどである。

春先の冷たい水でも冷えるので、春先はふくらはぎにレッグウォーマーをしてウエイダーをはく。

対策である。

足を冷やさなければいいので夏でもレッグウォーマーをしてウエーダーにすればいいが、それはかえってつらい。

ウエットスタイルは快適で軽快であるが、その後の火照りとダルさを思うとどうするか、悩むところである。

夏になると、何ともないという人はつくづくいいなと思う。冬は寒いかもしれないが。