第6回レディーステンカラ講習会初の快挙

 

6月8-9日は長野県開田高原のMTおんたけをベースにした講習会。

レディースが6名、パートナー2名である。

遠くは広島からクリスさん(日本人)と丸岡さん。なんと9時間かけて開田高原まで。3年連続である。

なんで9時間もかけて来るのか。私のオヤジギャクを聞きたいかららしく、聞くと震えるほどスッキリするらしい。

本当のところは広島近辺では伸び伸び振れる渓流がないので、9時間かけても雄大な御岳山の麓で釣りたい。

この2人は特別メニューで実釣のみ。さすが9年のキャリアである。先行者の後追いでもナイスなイワナを釣る。

その他、私たちはその他か!と怒られそうだが、遠くは埼玉から新幹線、電車、バスを乗り継いで来た沢屋さん。

遠路、静岡から、私の地元、豊田市からと県外の人ばかり。長野県人どうした!

一日目は座学、キャスティング、実釣である。皆さん、初心者なのでアタリがとれない。そこで全員に和楽の玉ウキ仕掛けでやってもらった。

これが大正解で、アタルと玉ウキがスッと沈むので、アタッた!ことがはっきりわかる。

1日目は末川に行くが、世も末川のとおりウンスンである。土曜日とあって激戦区の末川は午前中、一通り釣られた後なので激シブである。

西野川に移るも、小さいイワナが釣れたけで本日終了。

あとはお楽しみのバーベQ。飛騨牛がうまい。

暮れなずむ御岳山と爽やかな山の風。私だけ半袖、薄手のパンツとサンダルで快適。私からすれば皆さんは3月の服装である。私がおかしいのか。

自己融着テープの毛バリ巻きもサクサク。時間内に7〜8本は巻いたのでは。今回のメンバーは手がかからない。

私の活動をサポートしてくれている東京の佐々木 淳さんから参加賞品が皆さんに。

ジャンケン大会ではかき氷器を広島から参加の丸岡さんが。遠くから来たのでそのご褒美になった。

明けての朝は曇りながら御岳山は山頂までくっきり見える。今日は川を代えて長峰峠の向こうの岐阜県の川へ。

 

       
入漁券のお店のおばちゃんがいい人で、あれ食べろ、これどうぞ。これお土産。

川はというと、幸いなことに誰も入っていない。川割りして実釣だ。

トコローガ、ウンスンである。先行者がないのにこれはどうしたことだと水温を測ると11℃。これだ。イワナには水が冷たいからだ、

水温が上がれば活性する。それには偉大な太陽エネルギーの晴れが一番。しかし、曇りだが時間がたてば出るだろう。

予想通り、お昼を回ってからイワナが毛バリを追うようになる。一度、通った後でも少しの時間をおけば出る。

この日、参加者の全員が2〜3匹をキャッチし、バラシは多数。これまでのレディースで初めての全員安打を達成した快挙の日となった。

玉ウキでわかるとは言え、それでも初めてだと微妙なアタリはわからない。うん? 根掛かりかな? どうしたことかとユルユル竿をあおったら、なんと25cmオーバーのイワナが水面に。当然、バレた。

その夜はイワナの夢を見る。25cmが1週間もすれば40cmになり、すぐにでも行きたくなる。テンカラウイルスに感染したからである。

初めてだと仕方ない。何事も最初は誰でも初心者。失敗を重ねて成長する。

私が教えられるのはここまで。後は魚に教えてもらう。魚が先生である。魚クンのことではないです。

私たちとは全く違う異種生物との遊びである。渓流のこと、魚のことを知ることで生涯にわたり得がたい経験をするようになる。

イワナを見るとレディースたちは口を揃えて「かわいい」と言う。イワナだって言いたい。「俺、オスなんだ。可愛いだなんて恥ずかしい」

イワナも大きくなるとかわいいと言えない獰猛な、爬虫類のような顔になる。そんなイワナを釣るまでテンカラを続けてほしと思いながら開田高原の夜は更けて いく。私も老けていく。あぁ

なお、毛バリケースで4000円の寄付になりました。全額Water Aidに寄付します。ご協力ありがとうございました。