アマゴもGWの根羽川テンカラ講習会

 

5/4は長野県根羽川テンカラ講習会

長野県といっても県境を挟んで地元豊田市の隣町。矢作川周域の三河文化圏である。153号を走り長野県に入るとここから信州の看板が。信州は松本、長野のイメージがあるので少し違和感がある。

今年、根羽川漁協は年券を4000円→3500円、日釣り券を1000円→800円に値下げした。物価上昇の昨今、入漁料を値下げしたのは全国でも唯一ではないだろうか。タブン。

雲一つない快晴。ドライで無風、新緑、花桃満開のこれ以上ない素晴らしい日になった。釣果は素晴らしくなかったが。

朝8時に漁協に集まったのはサポートの5人を含めて23名。親子、ご夫婦などの参加で小学生が5名、女性が2名とにぎやか。ほとんどが初心者。未経験か1〜2回の経験である。

最初に資料をもとに渓流魚の感覚(視力、色、視野、音、振動)などについて説明。子どもたちには知らないことばかりで興味津々。質問も出る。

その後、漁協前でキャスティングとポイントの説明のあと実釣開始。残りアマゴ狙いである。

 

 

前日の3日は毎年、漁協前でアマゴの放流があり餌釣りが大勢集まる。

川の中に棒を立てて陣取る、テンカラ講習会用のアマゴを餌釣りゾーンに放流する、なんで講習会するんだなどと言われるなど、不快な思いをしたことが続いた。

このため餌釣りとのバッティングを避けるため翌日を講習会にした。多少アマゴが残っている。

4日は餌釣りは誰もいない。餌釣りは放流がなければ来ないのだ。欲しいのは魚だけ。

アマゴにもオバカと賢いのがいる。みんなオバカなら全部釣りきられる。野性なら賢いのがいなければ種が生き残ることができないからだ。

放流アマゴも前日に釣られてしまったアマゴに比べ、残ったのは賢い。毛バリには絶対に手を出さない。手がないので口を出さない。ヘン、ニセモンだろ。わかってるって。

まったく食い気がない。やる気がない。群れをつくって追っかけっこをする始末である。

つまり、残った放流アマゴを釣るのは野性のアマゴを釣るより難しいのだ。

それでも皆さん、頑張って竿を出す。

ある子どもに、ここは根羽川だからネバーキブアップだよと言ったら、? なんのこと?

子どもにはオヤジギャグは通じないことがわかった日だった。逆に言えばオヤジギャグに反応するようになれば大人になったということか。

子どもたちの身軽なこと。石から石へピョン、ピョン跳ぶ。おっと危ないと思うのはこちらだけである。

キャスティングもすぐにできる。なんとしなやかで覚えが早いことか。お父さんより上手い。

大人の目に諦めの色が濃くなるころになっても子どもは諦めない。

ある子が釣った。「大王毛バリに換えたらパクッと食いました」

嬉しくて涙でその子の顔が滲んで見える。

うーん、この子には参加賞のカレー飯を箱ごとあげちゃう、と思ったが平等に子どもは2個、私の趣味で女性も2個にした。

お昼はみんなで漁協内でお昼。さっそくカレー飯を食べる子どもも。

*カレー飯は私の活動をサポートしてくれる東京の佐々木 淳さんの提供によるものです。

講習会の後、私と西尾さんは桧原川へ。1時間余りでまったく反応なし。他の支流に入ったサポートメンバーもどこもウンスンだったとか。

魚たちもGWでどこかに出かけたことにしておこう。

なお、毛バリケースの販売で4000円になりました。全額Water Aidに寄付します。ご協力ありがとうございました。