前日の3日は毎年、漁協前でアマゴの放流があり餌釣りが大勢集まる。
川の中に棒を立てて陣取る、テンカラ講習会用のアマゴを餌釣りゾーンに放流する、なんで講習会するんだなどと言われるなど、不快な思いをしたことが続いた。
このため餌釣りとのバッティングを避けるため翌日を講習会にした。多少アマゴが残っている。
4日は餌釣りは誰もいない。餌釣りは放流がなければ来ないのだ。欲しいのは魚だけ。
アマゴにもオバカと賢いのがいる。みんなオバカなら全部釣りきられる。野性なら賢いのがいなければ種が生き残ることができないからだ。
放流アマゴも前日に釣られてしまったアマゴに比べ、残ったのは賢い。毛バリには絶対に手を出さない。手がないので口を出さない。ヘン、ニセモンだろ。わかってるって。
まったく食い気がない。やる気がない。群れをつくって追っかけっこをする始末である。
つまり、残った放流アマゴを釣るのは野性のアマゴを釣るより難しいのだ。
それでも皆さん、頑張って竿を出す。
ある子どもに、ここは根羽川だからネバーキブアップだよと言ったら、? なんのこと?
子どもにはオヤジギャグは通じないことがわかった日だった。逆に言えばオヤジギャグに反応するようになれば大人になったということか。
子どもたちの身軽なこと。石から石へピョン、ピョン跳ぶ。おっと危ないと思うのはこちらだけである。
キャスティングもすぐにできる。なんとしなやかで覚えが早いことか。お父さんより上手い。
大人の目に諦めの色が濃くなるころになっても子どもは諦めない。
ある子が釣った。「大王毛バリに換えたらパクッと食いました」
嬉しくて涙でその子の顔が滲んで見える。
うーん、この子には参加賞のカレー飯を箱ごとあげちゃう、と思ったが平等に子どもは2個、私の趣味で女性も2個にした。
お昼はみんなで漁協内でお昼。さっそくカレー飯を食べる子どもも。
*カレー飯は私の活動をサポートしてくれる東京の佐々木 淳さんの提供によるものです。
講習会の後、私と西尾さんは桧原川へ。1時間余りでまったく反応なし。他の支流に入ったサポートメンバーもどこもウンスンだったとか。
魚たちもGWでどこかに出かけたことにしておこう。
なお、毛バリケースの販売で4000円になりました。全額Water Aidに寄付します。ご協力ありがとうございました。 |