水温とアマゴ釣果の関係 15℃がピーク

 

段戸川倶楽部では段戸川(愛知県豊田市)下流部C&R区間の気温、水温を常時計測している。図は2024年3月~9月のものである。

赤い棒線はメンバーからのアマゴの釣果報告(多くが週末)である。

この年は成魚放流はないので、ほとんどが野性魚(発眼卵と自然繁殖)である。

ただし、すべてのメンバーが報告するわけではないので、匹数は正確ではない。

渓流魚の活性を左右するのは主に水温である。変温なので水が冷たければ身体は動かず、高すぎてもグッタリして動かない。

3月初めはおおむね5℃。4月になると10℃を越え、梅雨明けの7月中旬からは常時20℃を越えている(左)

これを4月からのアマゴ釣果との関係でみると(右)、10℃を越えると釣れ出している。その後、次第に水温があがるにつれて釣果も伸びている。

ただ、4月は気温の変化が大きく、水温の変動も大きい。

この年は4月28日がピークである。この頃はGW。藤の花の咲く頃である。

テンカラは藤の花の咲く頃からと言われるがまさに一致している。このときの水温は15℃である。

以降、5月中の水温は平均すれば15℃前後で推移している。5月は気温の変化が小さく、水温の変動も小さい。

5月はテンカラの季節である。

6月以降は水温は20℃に向けてあがり、それとともに釣果も少なくなっている。

段戸川C&R区間は標高400〜500m。渓流魚の環境としては標高が低い。

このため6月中旬以降は水温があがりすぎ、水温が下がる朝夕、なかでも早朝の釣りに限定される。

標高が違えば水温とそれに伴う釣果は違ってくるので一様ではないが、段戸川のアマゴについては以下である。

 ・10℃を越えると釣れ出す

 ・4月は水温の変化が大きいが、水温があがるにつれ釣果も伸びる 

 ・15℃が釣果のピーク 藤の花の咲く頃

 ・5月は15℃くらいを推移する テンカラの季節

 ・6月中旬ごろから常時水温が高くなり、朝夕の釣りになる