雨の講習会

 

6月20日(土)の上州屋川中島店での講習会は19名の参加だった。最近テンカラが熱くなっているのを感じるが、今回の参加者の目のヒカリも強い。

長野県で一番広い店舗ということもあって、品揃えも豊富で、テンカラ用品も充実している。講習はいつものようにオヤジギャグまじりであるが、オジジギャグではないかとも言われている。孫がいるからオジジだよね。オジジであっても初めてのところでギャグを言うのは反応が新鮮で楽しい。

どこでもある質問。毛バリはどんなものがいいですか? 

「鉄板毛バリはないのです。あなたの巻いた毛バリが一番釣れるのです」

「毛バリはあなた自身。自分を信じなくてどうするのですか。しっかりしなければ」

と言ったような、言わなかったような。毛バリはあなた自身以降は、今、思いついた創作です。

私のオリジナルキャップとTシャツのジャンケン大会で終了。明日の雨が心配である。

翌日はやはり雨の中の講習会になった。10名の参加である。この雨で3名のキャンセルはやむなし。場所は長野市から50分ぐらいの白馬松川。白馬岳の雪渓が厚く残っていて、この雨とともに雪代が流れ込み川は増水。水温は8度と厳しい。

数多くの講習会を経験したが、ここまでの雨の中は初めてだった。ときおり、レインギアのフードをバタバタとたたく雨の中でキャスティング練習。

キャスティングのコツはバックキャストのスピードにある。竿を倒すのではなく、竿先が12時を指すように突き上げ、フォワードキャストは竿の弾力にまかせ、チカラを入れない。

皆さんすぐに上達する。ひっぱたいた上に、川に落としたいと思うような下手な人は誰もいない。

実釣デモは「3の3の法則」と、出ないときの誘いが中心である。誘いの中の一つで、ポンと打って引く、ポンと打って引く「ポン引き」を紹介する。「社長、社長、いい娘いますよ」

1ヵ所に毛バリを置いてから引くのが置引きである。注意しなければ。

そんな悪条件の中でも、2名の人がイワナを掛ける。おそらく条件のいいときに遭遇すれば、誰もが初ヒットは間違いないと思う。

解散の後、3名の人と平川に移動して1時間ほど。Hakuba47の前は文字どおりの平川で魚の隠れるポイントもなく、案の上、魚は薄い。そんな中でかろうじてイワナを1匹釣って講師の面目を保ったのだった。ホッ!

雨の日には竿が固着することがある。固着の直し方はこちらから。